共産党、参院選公約を発表(全文2)沖縄・辺野古新基地は断固断念させる
公約作成では希望を語ることを意識したのか
共同通信:共同通信の【テシマ 00:30:39】です。最近、委員長はじめ、特に委員長がおっしゃっていましたけど、街頭演説でも批判だけじゃなく希望を語るということをよくおっしゃるようになっていたんですけど、今回の公約でも、従来より財源確保策が前のほうにだいぶきているような気がするんですが、希望を語るという流れを踏まえて公約作成でも何か意識されたことはあるんでしょうか。 志位:やはり、例えばこの「くらしに希望を」の場合、国民の皆さんの切実な願いだと思うんですよ、雇用の問題も社会保障も、あるいは教育の問題もね。ただ、問題は財源なわけですよ。ですから財源でどれだけ説得力のある、また、多くの方々から見て当然だという財源論を提起できるかっていうのが勝負だろうと考えておりまして、ここに書いてあるのは、例えば大企業にせめて中小企業並の税金を払ってもらおうと。あるいは富裕層の方々に応分の負担をしてもらおうと。これは政府の審議会などもそういう見直しが必要だっていうことを言わざるを得ないような、例えば証券優遇税などはそうですよね。ですからそういう、誰が見ても当たり前の財源論を組み立てるということを考えました。 それから、先ほどのマクロ経済スライドの財源論も、私ども、この前、党首討論で一端を出したんですが、年金保険料の上限を引き上げるという案は、もうすでに厚生労働省の年金部会でも数年前に議論されていて、詳しいペーパーも出ておりました。年金部会の内部的な議論でも、上限額を取り払う、あるいは引き上げる、こういう意見が出ている。 その場合に給付をどうするかという問題が出てまいりますが、その場合はアメリカでやっているベンドポイント制という、この給付への反映をセーブしていく。これはもう使ったらいいんじゃないかということで、そういうこともかなり年金部会でも出てくるような具体的な案であります。ですから無理のない形で財源も提起をしているというつもりでございまして。 ですから、この前の党首討論でも、今、年金の問題でも、やっぱり年金の不安を持っているというのは国民の皆さんみんなの、いわば常識ですよね。言われなくても分かってる、年金不安だ、足らないと分かっているわけですよね。問題はどうするかということに対する答えがないと、やはりこれはもう堂々巡りになってしまう。それで、本当の意味での将来に対する安心が得られません。 ですから政党としては批判だけじゃなくて、年金の今の現状をどう改革していくかっていうことについての大まかな筋を出さないといけないと考えまして、今日ご説明したような2段階での年金の改革案がこの中に含まれているということでございます。 【書き起こし】共産党、参院選公約を発表 全文3に続く