共産党、参院選公約を発表(全文2)沖縄・辺野古新基地は断固断念させる
マクロ経済スライド廃止分の財源は、7.5兆円の枠組みとは別なのか
フジテレビ:フジテレビの古屋です。年金についてのご提案のうち、マクロ経済スライドの廃止っていうのは、これはマクロ経済スライドの廃止する分の財源を、高額所得者優遇の保険料の見直しと年金積立金と、あと賃上げと正社員化で補うということで、いわゆるこの7.5兆円の枠組みとは別にという。 志位:別です。これは7.5兆円の枠組みには、このマクロ経済スライドの財源っていうのは含んでおりません。やはりマクロ経済スライドというのは基本は年金の、保険の世界の仕組みですから、これをなくす上で、まずは保険料収入をどうやって引き上げていくか、あるいは積立金をどうするかということは問題になってくるかと思いますので、これは7.5兆円とは別枠で、かなりの一定規模の、やっぱり何兆というお金が掛かります。 この前、私の党の党首討論で安倍さんのほうからは、7兆円掛かるっていう数字がいきなり飛び出してきて、その7兆円の積算根拠はどこにあるのかって分からないものですから、今、質問主意書をきのう出しまして問い合わせているところですが、私どもの計算でもやっぱり一定の数兆という規模が、やはり減らない年金をする上では必要になってまいります。ですから私が党首討論で提起した、いわゆる上限額を1000万円に上げて1兆円の保険料収入の増収を得るというのはその1つの手段でありまして、それだけでできるわけではない。幾つかの合わせ技が必要になってくるということで、この3つの改革を申しました。 司会:では次、どうでしょうか。
農業政策をもう少しくわしく教えてほしい
日本農業新聞:日本農業新聞の【ヨシダ 00:28:08】と申します。農業政策について、もう少しポイントであったりお考えを詳しく教えてください。 司会:ポイント、簡単に言えば2つ大きなポイントがございます。1つは国境措置の問題なんですね。それでいわゆる、13ページの日米FTA、あるいはTPPに対する対応っていう問題がございます。それで、特に日米FTAについては、これはFTA交渉じゃないんだ、TAGなんだと、うそをついて事を進めている。しかも8月に良い発表ができるだろうという形で、事実上、それを隣で聞いた安倍さんが否定しないわけですから、事実上、選挙の間は隠しておいて、終わったあとに一挙に重大な情報、内容が出てくると捉えて仕方がない事態なわけですね。 ですから、まずは日米FTA交渉の中止、それからTPPも私たち、アメリカが入った場合に関してはTPPも日本にとって、食料主権、あるいは地域経済、国内農業にとっても大きな打撃になると考えておりまして、離脱する必要がある。本当の意味での食料主権・経済主権を大事にした平等互恵の経済関係をつくる。この平等互恵の経済関係っていうのが1つの柱なんです。 もう1つは、第7の柱の中にあります家族農業を重視するっていう考えなんですね。国連の「家族農業の10年」を推進して、とりわけ私たちが重視しておりますのは、価格保障と所得補償によって再生産可能な農業にしていく。戸別所得補償も合算する。もちろん価格保障を充実させるということによって再生産可能な農業にしていくという考え方がもう1つの柱です。端的に言えばこの2つの柱で農業政策を考えています。詳しいものはまた政策の細網が出てまいりますから。