Tリーグも面白いぜ 白熱のラリーに代々木体育館が興奮<卓球・Tリーグ2024-2025男子開幕戦>
印象・開幕戦
毎年Tリーグ開幕戦を取材している人間として、今季の開幕戦は、試合と選手のプレーに集中できる環境だったように思う。 コスト削減という側面もあるだろうが、良く言えば、穏やかで温かい空気感の中で、観客もそれぞれのチーム独自の応援スタイルに慣れ、五輪とはまた違ったTリーグの試合の余白や、選手との距離の近さを存分に楽しんでいるように見えた。 半面、運営面に厳しく言えば、パリ五輪後最初の卓球観戦に訪れた人たちに向けた丁寧さがあっても良かった。選手や技術、Tリーグそのものについて、例えばオープニングセレモニーの際に、もう少し噛み砕いて体感できる時間を設けても良かったのではないか。 運営が観客満足のすべてを試合内容の良さに頼ってしまうと、再現性に乏しく、リピーターに繋がらない。 「今日の試合環境は、選手にとってとても幸せな環境です」 試合後森薗が語っていた実感が、今季各チーム全25試合でそうあってほしいし、すべての観客にとって、今日の開幕戦のような興奮を体感した先に、Tリーグの語る未来がある。
ノジマTリーグ2024-2025シーズン 男子開幕戦
<〇木下マイスター東京 3-1 静岡ジェード> 〇松島輝空/吉村和弘 2-1 龍崎東寅/森薗政崇 〇リンユンジュ 3-2 森薗政崇 〇松島輝空 3-2 松下大星 大島祐哉 1-3 英田理志〇
槌谷昭人(ラリーズ メディア事業本部長)