ドゥカティ水野涼にヨシムラ渥美、長島、高橋巧、渡辺一樹、一馬も参戦。大注目の鈴鹿2&4 JSB1000のエントリーリスト公開
2月16日、鈴鹿サーキットは3月9~10日に開催される『2024 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』のエントリーリストを公開した。全日本ロードレース選手権 JSB1000クラスにおいてはスポット参戦も多数あり、31台がエントリーした。 【フォトギャラリー】DUCATI Team KAGAYAMAのドゥカティ パニガーレV4 R 2024年の全日本ロード JSB1000クラスは、移籍するライダーやバイクメーカーを変更するチーム、新規参戦チームなどが多い。第1戦鈴鹿2&4レースにおいては、スーパーフォーミュラとの併催で、日本最高峰の2輪と4輪レースが同時に楽しめるが、2輪だけでもスポット参戦ライダーが8名いて“役者が揃った”戦いとして大きな注目を集めている。 まず外せないのは、唯一のファクトリーチームとしてチャンピオンを獲得し続けるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの絶対王者であるゼッケン1番の中須賀克行。チームメイトとして昨年初優勝を飾った岡本裕生もヤマハYZF-R1で継続参戦する。 2023年の最終戦ではこの2台の牙城を崩して2連勝を果たした水野涼が(DUCATI Team KAGAYAMA)がホンダからドゥカティに乗り換えて表彰台の頂点を目指す。彼が駆るのはスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)でも使用されるチャンピオンマシンのパニガーレV4 Rのファクトリー仕様。WorldSBKではピレリ、全日本ロードではブリヂストンを履くが、マシンのポテンシャルが高いことは証明されている。 ホンダは2024年に改良を加えたCBR1000RR-Rを投入する。それが開幕戦に間に合うかはわからないが、名越哲平(SDG Honda Racing)、清成龍一(TOHO Racing)などの表彰台獲得の可能性があるライダー、伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、岩田悟(Team ATJ)、秋吉耕佑(MurayamaUnso.Team AKIYOSHI)も継続参戦する。 さらに、鈴鹿8耐優勝ライダーで、MotoGPのスポット参戦経験もある長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)もCBR1000RR-Rに乗る。ライバルの多くはブリヂストンタイヤだが、長島は新体制とダンロップタイヤでどこまで上り詰めるのか大きな期待が寄せられる。 2017年のJSB1000王者での高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)はWorldSBKとBSBを経験後、国内に戻った初年度はST1000だったが、JSB1000に復帰。鈴鹿サーキットの2輪コースレコードは2019年に彼が2分03秒592を記録してから破られていない。そしてヤマハで2020年にJSB1000王者となり、WorldSBKとMoto2に渡った野左根航汰(Astemo HondaDream SI Racing)も国内に戻り、ホンダ機を駆ることになる。 スズキ勢では、昨年は初年度とは思えない強さを見せ、マシンカラーリングなどでも注目を集めた津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)、2023年の最終戦鈴鹿にも出場し、ヨシムラSERT Motulに正式加入したEWCライダーの渥美心もGSX-R1000Rを走らせる。 カワサキの柳川明(KRP SANYOUKOUGYO&RS-ITOH)は年間登録ではなくなったが、鈴鹿2&4レースにはスポットで参戦。ST1000からJSB1000にステップアップしてフル参戦する佐野優人(KRP SANYOUKOUGYO RSITOH)と唯一のカワサキチームとして戦う。 関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)、星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)、そしてTONE RT SYNCEDGE4413 BMWからスポット参戦する吉田愛乃助、ジェゲデ・ゼカライヤ・クワミは、熟成が進み2年目となるBMW M1000RRを駆ることになり、さらに速さを見せてくるだろう。 アプリリアRSV4 Factory 1100も2年目となる。鈴鹿8耐のNSTクラスでは3位表彰台を獲得しているため、スプリントレースで新庄雅浩(Team TATARA aprilia)がどこまで上位に食い込めるかも興味を寄せる。 スポット参戦は、上記の渥美、柳川、吉田、ゼカライヤ以外に、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、渡辺一樹(TOHO Racing)といったJSB1000の表彰台獲得経験のあるライダーやST1000で3連覇中の渡辺一馬(Astemo Honda Deam SI Racing)もエントリーしている。 開幕戦はここ数年で一番の注目レースとなること間違いなしのライダーラインアップ。ヤマハ中須賀と真っ向勝負ができる選手が集まるため、2024年の最初のチェッカーライダー、そして明らかになる勢力図は見逃せない。チケットは、鈴鹿サーキットのホームページ(https://www.suzukacircuit.jp/2and4/)より発売が開始されている。 ■2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース 暫定エントリーリスト(2月16日時点) 区分/ゼッケン/ライダー名/チーム名/車両名/タイヤ 年間/1/中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM/YZF-R1/BS 年間/2/岡本裕生/YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2/YZF-R1/BS 年間/3/水野涼/DUCATI Team KAGAYAMA/Panigale V4R/BS 年間/4/名越哲平/SDG Honda Racing/CBR1000RR-R/BS スポット/5/亀井雄大/Honda Suzuka Racing Team/CBR1000RR-R/BS 年間/6/津田拓也/AutoRace Ube Racing Team/GSX-R1000R/BS 年間/7/清成龍一/TOHO Racing/CBR1000RR-R/BS 年間/9/伊藤和輝/Honda Dream RT SAKURAI HONDA/CBR1000RR-R/BS 年間/10/岩田悟/Team ATJ/CBR1000RR-R/BS 年間/11/秋吉耕佑/MurayamaUnso.Team AKIYOSHI/CBR1000RR-R/BS 年間/12/関口太郎/SANMEI Team TARO PLUSONE/M1000RR/BS スポット/13/渥美心/Yoshimura SERT Motul/GSX-R1000R/BS 年間/14/児玉勇太/Team Kodama/YZF-R1/BS 年間/17/杉山優輝/Honda Suzuka Racing Team/CBR1000RR-R/BS スポット/18/柳川明/KRP SANYOUKOUGYO&RS-ITOH/ZX-10R/BS スポット/20/日浦大治朗/Honda Dream RT SAKURAI HONDA/CBR1000RR-R/BS 年間/21/星野知也/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/M1000RR/DL 年間/22/新庄雅浩/Team TATARA aprilia/RSV4 Factory 1100/BS 年間/23/津田一磨/Team BabyFace/YZF-R1/BS 年間/27/中冨伸一/RSN/YZF-R1/DL 年間/28/芳賀瑛大/NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCH/YZF-R1/BS 年間/29/須貝義行/TEAM SUGAI RACING JAPAN/CBR1000RR-R/BS 年間/30/長島哲太/DUNLOP Racing Team with YAHAGI/CBR1000RR-R/DL 年間/31/佐野優人/KRP SANYOUKOUGYO RSITOH/ZX-10RR/BS 年間/32/野左根航汰/Astemo HondaDream SI Racing/CBR1000RR-R/BS 年間/33/高橋巧/JAPAN POST HondaDream TP/CBR1000RR-R/BS 年間/34/柴田義将/Taira Promote Racing/YZF-R1/DL スポット/35/渡辺一樹/TOHO Racing/CBR1000RR-R/BS スポット/36/渡辺一馬/Astemo Honda Deam SI Racing/CBR1000RR-R/DL スポット/37/吉田愛乃助/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/M1000RR/DL スポット/38/Dzegede Zechariah/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/M1000RR/DL [オートスポーツweb 2024年02月16日]