時価総額上位500社のトップ出身大学ランキング 全上場会社では上位だった私大は順位を落とす
上場企業会社代表者の出身大学はどこが多いのか。『役員四季報』のアンケート調査の結果、上位には有名私大や旧帝国大学がランクインした(下表参照)。 【ランキングを見る】トップの出身大学1~10位 首位はビジネス界に強いとされる慶應義塾大学、続いて早稲田大学が2位に続いた。東京大学は3位、そして学生数の多いマンモス大学である日本大学も6位に食い込んだ。 一方、上場会社は3925社あり(集計時点)、規模や歴史などは多岐にわたる。そこで本稿では、時価総額上位500社の中でトップの出身大学を再集計、すると全体とは大きく異なる結果となった。次ページ以降で差異を見ていく。
(外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンラインでお読みください) ■全体結果では慶應義塾大学が首位 ■出身大学1~10位(代表者数6~46人) 時価総額上位500社のトップの中でもっとも出身大学が多かったのは東京大学だった。学生数が早慶より少ないこともあり、全体結果では3位だったが、時価総額が大きい大企業内においては強さを見せつけた。 4位の京都大学も、全体結果におけるトップの数は早慶の半数未満だったが、ここではあまり差がついていない。全体12位だった大阪大学は、ここでは6位に浮上している。
全体結果で上位の私大も、時価総額上位500社の中では順位を落とす傾向にあるが、中央大学は全体7位、ここでも5位に入った。 ■出身大学14~22位(代表者数3~5名) 全体5位だった明治大学と6位だった日本大学は、ここでは14位に順位を落とした。また全体28位だった東京工業大学(2024年10月より東京科学大学)は、14位に浮上している。 22位に食い込んだのがアメリカの州立大学であるテキサス大学。アドバンテストのダグラス・ラフィーバCEOは同大の大学院出身だ。
500社の中では145社のトップを東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、京都大学の4大学出身者が占有している。個々人次第ではあるものの、現実には学歴と出世にはある程度の相関関係が認められるといえるだろう。
東洋経済オンライン編集部