韓国 きょうのニュース(10月21日)
◇駐韓ロシア大使に抗議 北朝鮮の派兵巡り 北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアに兵士を派遣したことに関し、韓国外交部の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官は21日午後、ジノビエフ駐韓ロシア大使を呼び北朝鮮軍の即時撤収や関連協力の中止を強く求めた。金氏はロ朝の軍事協力が軍事物資の移動のみならず、実質的な派兵につながった現状は韓国や国際社会に対する重大な安全保障上の脅威であることを指摘し、多数の国連安全保障理事会決議や国連憲章に反すると強調。北朝鮮の派兵など違法な軍事協力を「最も強い言葉で非難」し、韓国の安全保障を脅かす行為に対しては国際社会と共にあらゆる手段を動員し対応すると警告した。 ◇派兵に沈黙する北朝鮮 韓国軍が対北宣伝放送で知らせる 韓国当局が18日、北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアを支援するため兵士を派遣したと発表したが、北朝鮮は21日午後4時現在、派兵について言及していない。北朝鮮の無反応は国家情報院が公表した派兵の証拠が明確なため、否定できないと判断したためとみられる。派兵を認めても実益はない。戦場に子どもを送る住民としては不安を感じざるを得ず、対内的にも派兵の事実を知らせることに慎重になっているとみられる。一方、韓国軍の国軍心理戦団は南北軍事境界線付近にある拡声器を使った宣伝放送で北朝鮮が派兵したことを伝えた。ごみをぶらさげた風船の散布に対抗し、韓国軍が運用している対北朝鮮宣伝放送は軍事境界線近くに居住する北朝鮮住民と北朝鮮兵に届く。放送を通じて派兵したことを知った北朝鮮の兵士と住民が心理的に動揺することを狙ったものとみられる。 ◇尹大統領と与党代表 会合開始 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日午後、大統領室で与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表との会合を始めた。韓氏は数回にわたり尹大統領との1対1の面会を求め、大統領室は否定的な考えを示していたが、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長が同席する形で歩み寄った。会合では尹大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡るさまざまな疑惑などについて議論するとみられる。韓氏は17日、金氏に近いとされる大統領室関係者の交代や金氏の対外活動中止、疑惑解明に向けた協力を要求した。 ◇仁川空港7~9月の国際線旅客数 開港以来最多 仁川国際空港公社は21日、7~9月期の国際線旅客数が開港以来最多の1815万6842人を記録したと発表した。これまで最多だった2019年7~9月期(1792万4471人)から1.3%増加し、前年同期(1541万9010人)比では17.8%増加した。公社は夏休みシーズンや秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休による旅客数の増加、日本・米州路線での四半期ベース旅客数の最多記録達成、中国路線の旅客数回復などが後押ししたと分析した。
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