多くの時計で採用される「3・6・9」デザイン。見やすく飽きがこないのはなぜか!
時計の文字盤上に12個配置されたアラビア数字などの目盛りのことを一般的には “インデックス”と呼ぶ。ほかにも“時字(トキジ)”や “アワーマーカー”とも呼ばれる。 【画像】時計の写真をもっと見る インデックスは、1から12までのアラビア数字以外にも、ローマ数字やドット、そして棒状のバーなど代表的なものがいくつかあり、視認性だけでなく、腕時計の顔となるデザイン的な要素としてもとても重要な意味をもつ。 もっとも一般的なのは先に触れたアラビア数字やローマ数字、あるいはバーなどを12個のインデックスすべてに同じものを採用したタイプだが、なかにはアラビア数字とバーやドットを組み合わせた混合タイプというのも少なくない。
そんな混合タイプの代表的なものとして挙げられるのが3、6、9、12時位置だけにアラビア数字を使ったスタイルである。それ以外はバーやドットが使われることが多い。 これはアンティークの時計にもよく見かけるスタイルでかなり昔から多くのブランドが採用していた。理由はすべてにアラビア数字やバーを配置するよりも瞬時に大体の時間が読み取りやすいからと言われていて、かつて戦闘機のコクピットクロックにも採用されていたことで知られる。 また、文字盤の構成要素がシンプルになるぶんスッキリと見えることからデザイン的に飽きがこないという点もこの3・6・9インデックスならではのメリットといえるのかもしれない。 時計:アウトライン 369スペシャル。SS(36mm径)。5気圧防水。自動巻き。6万500円 文◎Watch LIFE NEWS編集部