「スケールでかすぎ…」昭和の名作『宇宙戦艦ヤマト』視聴者の度肝を抜いた「トンデモ作戦」
テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の放映が始まったのは1974年10月6日で、いまから半世紀前のことになる。 【画像】「ヤマトにそっくり…!?」 オマージュの宝庫だった庵野作品といえば 同作は、ガミラス星の侵略を受けていた地球に放射能汚染が進行し、人類滅亡まで1年に迫るという状況から物語が始まる。そして「放射能除去装置 コスモクリーナーD」を得るため、海底に眠っていた戦艦大和を隠れ蓑に建造した「宇宙戦艦ヤマト」で、14万8千光年の彼方にあるイスカンダル星を目指すというストーリーだ。 70年代のアニメブームを牽引した傑作であり、赤茶色の地面からヤマトが飛び立つシーンに、今なお心震えるファンも多いかと思う。 その『宇宙戦艦ヤマト』の1作目(全26話)のヒットを受け、その後に多くのテレビシリーズや劇場作品が生まれることになった。 そして『宇宙戦艦ヤマト』がテレビ放送50周年を迎えた今年の10月6日、庵野秀明監督が代表を務める「株式会社カラー」は、新作劇場アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の制作を進めていることを発表。ネットを中心に大きな話題を呼んだ。 これまでに庵野監督が手がけた『トップをねらえ!』や『新世紀エヴァンゲリオン』などの作品には、視聴者の度肝を抜くような、とんでもない展開が描かれたが、実はアニメ『宇宙戦艦ヤマト』にも、数々の「トンデモ作戦」が存在したことをご存知だろうか。
■沖田艦長の意外な発想がピンチを切り拓く! 第11話「決断!! ガミラス絶対防衛線突入」
ヤマトの艦長を務める沖田十三は英雄的な軍人である一方、宇宙物理学の博士号を有する智将だ。そんな沖田艦長が、恐ろしい威力を持つ敵兵器を排除した意外な方法に驚かされた。 太陽系に別れを告げたヤマトの前に、大ガミラス帝国の総統・デスラーの名を冠した無数の「デスラー機雷」が待ち受ける。ワープや波動砲も使えない状況のため、舵をとる島大介は機雷をよけつつ前進するが、ヤマトの動きに合わせるように機雷も移動。直接の接触だけでなく、機雷が発する電磁波に触れると起爆するため、ヤマトは停止を余儀なくされた。 デスラー機雷には、子機雷と、それを制御するコントロール機雷があることを見抜いた沖田艦長は、森雪にレーダーでコントロール機雷を探すよう指示。真田志郎とアナライザーの連携でコントロール機雷の解体に成功すると、ヤマトを取り囲んでいた多くの機雷が停止した。 だが、次なる問題は、ヤマトの周囲で停止した機雷の後始末だ。そこで沖田艦長が主人公の古代進に指示したのは、停止した機雷の撤去を「君たちの“手”でやるんだ」という恐ろしいものだった。 宇宙服に身を包んだ古代はブラックタイガー隊を引き連れて、人力による手作業で機雷を除去する。古代いわく、機雷は人の動きには反応しないというが、ヤマトを沈めるだけの爆薬が詰まっているのだから、危険極まりない作業なのは間違いなかった。