もう汚くない?「女性向け」キレイになった関西の駅トイレ
一方、近畿日本鉄道ではこれまでに13駅の改修を実施。「大阪上本町駅」(大阪市天王寺区)では洋式トイレを増設したほか、「女性の身だしなみ直しなどに役立ててもらうため、洗面所の壁面に大きな鏡を設置した」といった工夫を行っているといいます。このように鉄道各社では通勤で駅を利用する働く女性が増加している背景を踏まえ、トイレの美化で女性需要の確保を目指しているとみられます。
女性の反応は?
トイレのリニューアルの動きについては、「印象が変わった」「子供が洋式トイレに慣れているので、洋式切り替えはありがたい」といった声が聞かれます。特に有料化粧室については「メイクを直しに寄っている。コスメ無料は魅力」「コーヒー一杯分で入れると思えば手軽」と女性の人気は高いようです。ただトイレ改修や維持管理には一定の費用がかかるため、鉄道会社も全駅の改修を手がけるのは大きな負担。鉄道各社も財源をどのように見込むのかが課題で、当面トイレリニューアルは主要駅中心になるかもしれません。