【春高バレー】石川祐希の母校・星城、U18代表の2年生エースが3連続バックアタック決め初戦突破
◇5日 バレーボール 全日本高校選手権(春高バレー)1回戦 星城2―1高岡第一(東京体育館) 男女1回戦が行われ、男子で2年連続18度目の出場の星城(愛知)が高岡第一(富山)とのフルセットの激闘を制して、初戦を突破した。 絶対的エースが試合を決めた。第3セット、星城は22―23から柏崎祐毅(2年)が3連続バックアタックを決めて、ゲームセット。強烈なスパイクが相手コートで跳ね上がったのを見て、選手たちが抱き合った。 「3年生の最後の試合になってしまうのは駄目だと思った。力いっぱい打ち込んだ」。昨夏はU18日本代表に選ばれ、日本代表の石川祐希(イタリア・ペルージャ)らを輩出した強豪では2年生ながらエースを務める柏崎が重責をはねのけて勝利を呼び込んだ。 第1セットを先取したが、第2セット以降は苦戦を強いられた。サーブミスや速攻が決まらない中で柏崎にボールが集まったものの、力みで決めきれず。スパイクミスが重なったことも影響して第2セットを失った。第3セットも一時10―18の劣勢に陥った。しかし、ここぞの場面でエースが決めて逆転勝ち。柏崎は「みんなが拾ってくれて打たせてくれたから」と仲間に感謝し、竹内裕幸監督(49)も「劣勢でもゲームを捨てずにやり切ってくれた」と選手をたたえた。 先発メンバーはリベロの岩田龍樹主将(3年)以外は下級生。岩田や途中出場の3年生らが安定した守備でチームの土台を支え、柏崎ら下級生が得点を稼ぐという戦い方が今年のチームだ。2013、14年に連覇もした名門はまずは8強入りを目指す。柏崎は「目標を達成して3年生を送り出す。星城高校のエースとしてチームを幸せにしたい」。先輩たちと1日でも長くコートに立つために、何度でも飛ぶ。
中日スポーツ