【兵庫県知事選】何が大変?一人で戦える?橋下徹氏が分析する知事選とSNS時代 「僕は友達に電話して、ボランティア4人しか来なかった」
兵庫県知事選挙が11月17日に実施されることが決定しました。前知事の“パワハラ疑惑”などに対する百条委員会の結論が出る前に、県政の新たな舵取り役を決める重要な選挙に、県民の関心が高まっています。元大阪府知事の橋下徹氏が現在の政治的な状況について分析、橋下氏は自身が出馬したケースと比較して、「いまのSNS時代は、一人でも選挙を戦える時代になった」と話します。 【橋下徹氏】県議会は「へっぴり腰」と一刀両断
◆「不信任、それをひっくり返すなら議会の解散」
斎藤元彦前知事が失職して、出直し選挙へ出馬する判断そのものについて橋下氏は、「法律上は失職した後に立候補できるわけですが、出直し選挙に出るというのは、邪道中の邪道です」と述べ、その理由についてはこう述べました。 「議会で不信任が出ているんです、それをひっくり返すなら、議会の解散なんです。解散して自分を信任してくれるメンバーに半分入れ替える、これが本来のやり方です。議会が受けている民意と、知事が受けている民意っていうのは別物というのが地方行政の建前だから、議会の不信任決議を知事選でひっくり返すのは本来なら違う」として、もし斎藤氏が出直し選をしたかったのならば、「不信任決議が出る前にやればよかったのではないか」と主張しました。 重ねて橋下氏は、兵庫県議会に対して「へっぴり腰だ」と述べ、「斎藤さんが再選したとしても、議会の不信任決議は変わらない、と言えばいいんだ」と主張、再選して“チャラ”にならないよう、県議会が事前から明確な姿勢を示しておくべきと話しました。
◆「1回休み」と疑問を呈された政党
いっぽう橋下氏は、候補擁立を目指す動きを見せている自民と維新について、「君らは(前回の)責任があるのだから、なぜまた新しい候補者を出そうとするのか。自民と維新は“一回休み”。斎藤前知事を推薦した責任があるんだから。」と疑問を呈し、候補は出すべきじゃないとの持論を述べました。 さて、一人で選挙を戦うことはできるのでしょうか。橋下氏は「昔は無理でした」と話します。自身が立候補した2008年の大阪府知事選当時は、「まず友達に電話したが、集まったのは4人だけ、生徒会の選挙じゃないんだから。」と当時の経験を振り返り、結果、自民と公明にお願いした、と話しました。