林芳正官房長官「一国二制度への信頼損なわせる」と懸念 国安法違反で香港民主派に実刑
林芳正官房長官は20日の記者会見で、中国の習近平政権が導入した香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴されるなどしていた民主派45人に禁錮刑の実刑が言い渡されたことに関し、「一国二制度への信頼を損なわせる事態が続いており、今般の判決を含め、重大な懸念を強めている」と述べた。その上で「中国政府および香港当局に対し、香港市民の権利や自由が尊重されるよう求めるとともに、国際社会と緊密に連携して強く働きかけていく」と強調した。 【グラフィックでみる】主な香港民主派に言い渡された量刑 香港当局は21年2月、立法会(議会)選で過半数の議席を獲得して予算案を否決し政府トップの行政長官を辞職に追い込む政権転覆を共謀したとして民主派47人を起訴。今年5月、2人には無罪判決を下した。民主派は議会闘争を通じて普通選挙を実現させることを目標としていた。