初マラソン・サウェが2時間2分05秒!世界歴代5位で鮮烈デビュー 女子はアレムがメジャーマラソン初制覇/バレンシアマラソン
12月1日、スペインで第44回バレンシアマラソンが行われ、男子は初マラソンのセバスチャン・サウェ(ケニア)が世界歴代5位の2時間2分05秒で優勝。初マラソンでは後に世界記録保持者となるケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が出した2時間1分53秒(22年)に次ぐ、初マラソン歴代2位の好タイムとなった。 【動画】2時間2分05秒で優勝したサウェのフィニッシュシーン! 5kmを14分31秒、10kmを29分09秒と世界記録ペースをやや下回った序盤は、大きな集団でレースが進み、中間点を1時間1分17秒で通過。この時点でも、前回優勝のシサイ・レンマ(エチオピア)をはじめ15人ほどが先頭集団を形成した。後半に入り、ベテランのケネニサ・ベケレ(エチオピア)などがこぼれ落ち、30km過ぎにはレンマも遅れはじめる。 レースが動いたのは33km手前。パリ五輪10000m代表のダニエル・マテイコ(ケニア)が仕掛けると、一気にリードを広げ、サウェと2時間3分台のベストを持つデレサ・ゲレタ(エチオピア)が30mほどの差をつけられて追いかけた。 しかし、逃げ切りを図ったマテイコは36kmから徐々にペースが鈍り、ゲレタを振り切って単独2位を走行していたサウェが36km付近で逆転。40kmを1時間55分52秒で通過したサウェは、ラスト2.195kmを6分13秒でまとめ、初マラソンで快挙を達成した。2位に浮上したゲレタも歴代7位となる2時間2分38秒をマークし、マテイコは2時間4分24秒で3位だった。このほか、42歳のタデッセ・アブラハム(スイス)が2時間4分40秒の自己新で5位。連覇を狙ったレンマは2時間4分59秒の10位に終わった。 1995年生まれのサウェは29歳。国際大会に出場するようになたのは22年からと遅咲きで、22年のDLブリュッセルの1時間走で優勝したことで名前が知られるようになった。昨年からはトラックには出場せず、ハーフマラソンとクロカンをメインに活躍。23年世界ロードランニング選手権ハーフマラソンで金メダルを獲得したほか、世界クロカンでも入賞している。 また、女子は23年ロンドン2位の実績をもつメゲルトゥ・アレム(エチオピア)が2時間16分49秒で制した。
月陸編集部