京都の四季に舞妓の心情織り込んだ「祇園小唄」を顕彰、献花した舞妓「毎日のように舞わしてもうてる曲」
京都五花街で芸舞妓(げいまいこ)が披露する代表的な曲「祇園小唄」を顕彰する「祇園小唄祭」が23日、円山公園(東山区)の歌碑前であった。
「月はおぼろに東山」で始まる曲は、作家・長田幹彦(1887~1964年)が祇園のお茶屋「吉うた」に滞在中に作詞。京都の四季に舞妓の心情を織り込み、昭和初期に映画の主題歌として大ヒットした。
五花街の代表と吉うた女将(おかみ)の高安美三子さんらが出席。祇園甲部の舞妓、寿乃(ひさの)さんと豆季依(まめきよ)さんが歌詞を読み上げた後、出席者が歌碑に花束を供えた。
寿乃さんは「毎日のように舞わしてもうてる曲。日頃の感謝を込めて献花しました」と話した。