石川遼「一番聞かれたくないところ」 2度目のピンマイク装着で…
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 2日目(23日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇曇り(観衆2421人) 【画像】松山英樹 「腰が痛い」 後半10番からピンマイクを装着した石川遼は、「やっぱり今回の方がやりづらかった。一番見られたくない、聞かれたくないところを聞かれた」と苦々しそうに振り返った。 午後0時20分にカットライン上の60位から出た2日目、石川は4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」でプレーし、通算1アンダー52位で薄氷の予選通過。予選ラウンドでピンマイクを装着した前回6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」は6位→1位で週末を迎えて優勝という展開だったが、今回はバッグを預ける佐藤賢和キャディとの反省会が地上波で流れた。 4オン2パットでダブルボギーを喫した11番。グリーン右手前のラフからの3打目は反対側のグリーンの奥へと転がり落ちた。「思ったよりライが深くて。奥にオーバーする可能性を考えていなくて、ジャッジミスですね。ミスするならやっぱり手前しなきゃいけなかった」と言うように、打った直後の本人の口からも「そんなに飛ぶか」と想定外の雰囲気が漂った。
それでもマイク装着が大会を盛り上げる新たなコンテンツとなった。「それも含めての“リアル”。ファンの楽しみの一つにはなるのでは」と意義にうなずく。「僕がファンだったら選手が何を話しているのかなってなるだろうし。でも、スポンサー、選手、ファンの3者にとっていい形になって初めて“良いもの”だと思うので、(環境づくりは)まだまだかな」と試行錯誤の段階だ。 「今の状態だと現地では聞こえないから、僕が18番の最後のパットはどこを狙ったのかとかも分からなかったんじゃないかな。やり方としては全然もっとあると思うし、この選手は何チャンネルで…とかでも面白いと思うし」と思考を巡らせた。 プレー面では「ちょっと細かいところかな。そんなに全体的には悪くない」と方向性は定まっており、初日、2日目と少しずつ修正中。「思った通りに行かないショットもあるなかで、こういう時だからこそさらに成長できるようにと楽しみな2日間です」と週末へ気持ちを切り替えた。(福岡県糸島市/石井操)