『魔改造』自転車は公道ダメ 「違法の認識ナシ」「ルール知らない」では済まない 賠償金1億超えも
実際にこいでみると…。 【秦令欧奈アナウンサー】「こぎはじめは強くアシストを感じますが、スピードにのると、はじめよりアシストを強く感じません」 結局、全力でこいでも、そのスピードは「時速20キロ」でした。
■“かる~く”こいで時速40キロ超え 原付を追い越すスピードの自転車
しかし、国民生活センターが公開しているこちらの動画では、“かる~く”こいだ自転車が、あっという間に時速40キロをオーバー。隣で走る原付バイクを“爆速”で、あっさりと追い抜いてしまいました。 なぜ自転車がバイクに勝ってしまうのか。 【中井商会 中井勇治さん】「スピードセンサーを違うものに取り換えることによって、コンピュータが検知しない。ずっと押し出し続けるかたちになるので、スピードが上がっていく。“非常に危険な乗り物”になってしまう。ブレーキもそこまでのスピードに対応したブレーキになってないので」
■普通に走っていれば、“電動アシスト自転車” 「車より早いかも…」
スピードを抑える機器が取り付けられていないとどうなるのか? 一見、普通の自転車のように見えますが、超高速でタイヤが回転。 今ネット上で、速度をおさえるリミッターを取り払った車両が不正販売されたり、一部の業者が改造作業を請け負ったりするケースが増えているということです。 【京都府警交通部 石田伸一郎モビリティ対策室長補佐】「性能上でいうと、時速45キロ以上が出るような規格になっている。普通に走っていれば、“電動アシスト自転車”にしか見えない。職務質問も受けないであろうと」
街で話を聞いてみても…。 【街の人】「ありますね、道路でビューって。怖いですよね。車より早いかもしれませんね」 【街の人】「歩道だけは走らんといてほしい。歩道走ってきて、強引に突っ込んでくる部分もあるし」
■危険な走行 自転車のような見た目「モペット」
さらに取材を続けると、街の中には違法な走行をする車両が。こちらの車両、見た目は自転車ですが、よく見るとペダルをこがずにどんどん進んでいきます。 これは「モペット」とも呼ばれる、「フル電動自転車」。モペットは、法令上は原付バイクと同じ扱いです。 公道を走るには免許が必要で、ナンバープレートやヘルメットの着用も義務となっているはずなのですが…。 【記者リポート】「モペットが歩道を走っています。観光客の間をすり抜けていきます。ぶつかりそうです、非常に危ないです」 【記者リポート】「ヘルメットをかぶらずに2人乗りで走っています」 【記者リポート】「モペットが赤信号を無視して走っていきました」 取材班が大阪・ミナミの夜を取材すると、わずか1時間で数十台。「違法」に走るモペットのライダーたちが。