電車でマダムから席を譲られた子連れ女性 談笑中に伝えられた“金言”に「心に響く」【漫画・作者インタビュー】
電車で出会ったマダムとのエピソードを描いた漫画「金言に泣く」が、Instagramで話題となっています。 【漫画本編】電車ですてきなマダムから席を譲られた女性 談笑中に伝えられた“金言”とは? 作者が子どもを抱っこして電車に乗っていると、座っていたマダムから席を譲られました。1歳半の孫の世話をよくしている、というマダムが、自分の娘に子育てのアドバイスとしていつも伝えている言葉を教えてくれて…。読者からは「心に響く」「こんなすてきなおばあちゃまになりたい」などの声が上がっています。
壁にぶち当たっているときに声を掛けてくれたマダム
この漫画を描いたのは、「コハダさんさん」さんです。LGBTQファンタジー漫画『性別屋さん』をKindleで配信するほか、Instagramの育児アカウントではエッセイ漫画を、創作アカウントではLGBTQをテーマにした漫画を発表しています。「コハダさんさん」さんに、作品についてのお話を聞きました。 Q.漫画を描き始めたきっかけを教えてください。 コハダさんさんさん「小学生くらいから描いていたとは思うんですが、コマ割りやトーンのためにカッターを使うような作業が苦手で、その後はあまり描いていませんでした。 Instagramで育児漫画を始めたのは、息子を産んだ3年前ぐらいからです。最初の頃は漫画を描こうとは思っていなくて、息子に起こった日々の出来事を、オシャレな一枚絵にして記録していくつもりだったんです。 でも、描きたいように描いていくと、漫画の方が表現しやすいんですよね。そのうちフォロワーさんから、『面白い』とコメントを頂いて、『あ、自分は面白い漫画が描けるんだ!?』って(笑)。それがきっかけと原動力になっています」 Q.このエピソードを漫画にした理由を教えてください。 コハダさんさんさん「ちょうどこの頃は実家から引っ越して、夫と自分と息子の3人生活がスタートし、いろいろな壁にぶち当たっていたときでした。初対面の人がこんな風に言葉をかけてくれたこともうれしかったですし、話してくれた内容もすごくふに落ちたので。後からまた反すうできるように、『鉄は熱いうちに打たねば!』と思い、描きました」 Q.子どもを連れているときに電車で席を譲られたり、言葉を掛けられることはよくありますか。 コハダさんさんさん「よくあります。でも、息子が座りたがらずに立ちたがったりすると、譲っていただいてもお断りすることもあり、かえって申し訳ないと思うときもあります」 Q.このマダムの言葉を聞いて、自分の育児に変化はありましたか。 コハダさんさんさん「そんな魔法のような劇的な変化はないんですが(笑)、『口うるさく言ってしまっているな』と、ふと冷静になるきっかけになっています。『今、こんなに要求しなくてもいいんじゃないか? こんなに窮屈にさせる必要があるのかな?』と思うようになりました」 Q.漫画「金言に泣く」にどのようなコメントが寄せられましたか。 コハダさんさんさん「『泣く』『染みる』『マダムみたいになりたい』など、とにかく共感のコメントが多かった印象です。『マダム、竹林で1億円拾え~!』などというコメントもありましたね。拾ってほしいです、本当に」 Q.今後の創作活動で取り組んでいきたいことはありますか。 コハダさんさんさん「育児漫画ではアルファベットが好き過ぎる息子の話を、創作漫画ではセクシャルマイノリティーをからめたエピソードを発信していけたら、と考えています」
オトナンサー編集部