小池都知事が定例会見7月20日(全文1)2020年に向け、3つのシティを実現
東京都の小池百合子知事が、20日午後2時から定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】東京都・小池百合子知事が都庁で定例会見(2018年7月20日)」に対応しております。
重点政策方針2018について
日刊工業新聞:ただ今から小池都知事の定例会見を始めます。では都知事、お願いします。 小池:皆さんこんにちは。というかもう、お暑うございますっていうのがあいさつ代わりになっております。熱中症への注意、ぜひ皆さんお心掛けいただきたいと存じます。それから西日本の豪雨の関係でありますけれども、都といたしましてできる限りの支援をしていこうということで、これまで延べで440名の職員を送っております。行政系が80名、それから最初の救助、救援の部分で警察、それから消防庁が出動をいたしております。それからあすにも、今度は各区役所の皆さんにも協力していただいて、これから罹災証明というのが重要になってまいりますので、そのお手伝いということで53名が出発という手はずとなっております。本当に信じられないほどの水害となりました。都といたしましても、できる限り地域の皆さんが少しでも安心できるような体制になるようにお手伝いをしていきたい、このように考えております。 それでは私のほうから4点ほどまずお伝えをさせていただきたいと存じます。来週の24日で東京2020オリンピック・パラリンピック大会までちょうど2年となるわけでございます。都といたしまして、2020年に向けまして、これまで実行プランに掲げる3つのシティを実現すると、そのために全庁を挙げて施策を推進してきたところでございます。 これから来年度に向けまして計画、予算、それから組織定数に係ります検討や調整が本格化していく、そういう時期にかかるわけでございます。このたびその基本となります重点政策2018を策定いたしましたので、お知らせをしたいと思います。以前から申し上げておりますように、私、目指しております都政の要諦は人にありきということで、人に焦点を当てまして、かつ大義と共感の行政を進めていく、これがベースとなっております。 で、今回の重点政策方針2018でございますけれども、タイトル、ちょっと戻してください。タイトルが「ともに創る、ともに育む」と、このようにいたしたところでございます。人と人とのつながりに焦点を当て、そしてまた誰も1人では生きることはできない。ホモ・サピエンスとして人類が誕生して以来、人々が協力し助け合うことによって数々の危機を乗り越えて発展をしてきた。そしてそれが今日の文明を築き上げてきたということをベースにしたものでございます。こうしたことを踏まえまして、来年度に向けて人と人をつないで、その相乗効果、シナジーといいますけれども、それが東京の活力、エナジーといってもいいかもしれません。シナジーとエナジーを生み出すということで、輝き続ける新しい東京をつくり出せるように戦略を絞ります。 まず1番目の戦略でございますけれども、都民の安全・安心の確保、セーフシティですね。「みんなでつくる強固な防災対応力を備えるまち」を掲げております。先日、大阪北部の地震がございました。そして今回の平成30年7月豪雨、これらを踏まえた対応も盛り込んだものといたします。 2つ目でございますが、「活気に満ち、人のふれあう魅力的なまち」といたしまして、創意工夫を凝らした空間を創出する、まちづくりに向けた取り組みを掲げたところでございます。 で、戦略の3つ目ですが、「次世代につなぐスマートで快適なまち」といたしまして、ゼロエミ、Zero Emission Tokyoの実現など。 それから戦略の4といたしまして、「誰もが輝き、経済の成長を創出するまち」といたしまして、例えば女性の活躍はもちろんでありますけれども、誰もが自己実現を図れる場づくりを掲げております。 5番目は「安心して子供を産み育てることができるまち」、6番目には「人生100年時代を豊かに過ごせるまち」。その中には妊娠、出産、子育て、それから高齢者の方々の安心に至るまで、それぞれのステージに応じました支援を掲げております。 それから戦略の7でございますが、「誰もが活躍し、活き活きと暮らせるまち」として、スポーツ、芸術文化の振興などを挙げております。 そして戦略の8では「東京・日本の未来を支える人を育むまち」といたしまして、これからの国際社会、そしてまたAI時代を見据えた人づくりなどを掲げております。今後でありますが、これらの戦略の実現に向けて全庁横断的に検討を進めます。そして政策化、予算化をいたすことで具体的な展開を図っていきたいと考えております。