中上貴晶、中盤以降はペースを安定させるも「序盤のパフォーマンス向上が必要」/MotoGP第17戦オーストラリアGP 決勝
10月20日、2024年MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラスの決勝がオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は18位でフィニッシュした。 【写真】中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)/2024MotoGP第17戦オーストラリアGP 決勝 中上にとって、フル参戦では最後となった母国GPから2週間が経過し、迎えた今大会。初日からバンプな路面に苦戦を強いられ、土曜日にはマシンから白煙が上がる場面もあり、バイクに問題を抱えていた。それにより、急きょプランを変更したことで、予選とスプリントは厳しい結果を強いられた。 そのような状態から中上はチームとともにマシンの改善に努め、決勝レースではポイント獲得を目標にしていた。決勝日に行われた朝のウォームアップ走行で、トップから1.044秒差となる1分28秒856をマークし、17番手で終えて決勝前最後の調整に取り組んだ。 そして迎えた決勝は好天に恵まれ、ドライコンディションとなり、中上を含む全ライダーがフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)の欠場により、最後尾となる21番グリッドからスタートした中上は、オープニングラップで20番手に順位を上げる。 その後、一時的に最後尾まで順位を落としてしまう場面もあったが、序盤には19番手まで浮上し、以降はジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)を追う展開となった。決勝中も引き続きバンプな路面に少々苦戦しながらも、コンスタントに周回を重ねていく。 21周目にはレース中における自己ベストも更新し、中盤からは安定したペースを維持していた。すると、26周目に前を走るミルが転倒したことにより、中上は18番手に順位を上げることに。ラスト1周でアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)に迫るかと思われたが、わずかに届かず18位でチェッカーを受けた。 今回はウイークを通して歯車がうまく噛み合わず、ポイント獲得には及ばず厳しい結果となった。また、中上にとってフル参戦ライダーとして3戦と残りのレースも少なくなってきている。今回収集したデータをもとに、連戦となる第18戦タイGPおよび、残されたレースでポイント獲得に迫る彼の走りに期待したい。 ■イデミツ・ホンダLCR 中上貴晶(決勝:18位) 「レース序盤の周回は複雑で、思うようにペースが上げられませんでした。でも、周回を重ねるごとに状況を理解できるようになり、一定のペースをキープできるようになりました。全体として、レース序盤のパフォーマンスを向上させる必要があると思います」 [オートスポーツweb 2024年10月20日]