移籍市場の人気銘柄は“変人”!? 独特の言動も話題のマイケル・オリーセ
最悪のインタビュー?
極め付きは2022年11月のインタビューだ。ウェストハム戦で終了間際に決勝ゴールを決めたオリーセは、試合後のインタビューで「振り返ってみて」と聞かれると「振り返るって何? ゴール?」と確認した後で「ザハがパスをくれ、シュート、ゴール」とつぶやいた。インタビュアーが慌てて「簡潔でいいね。でも、決勝点だよね。ゴールが決まった瞬間の気分は?」と聞き直すと「気分は良かった」と一言だけのアンサー。それでもインタビュアーが「試合を振り返って勝利は妥当?」と食らいつくと「だね」とだけ答えた。 それがネットで拡散されて大きな話題となった。「最悪のインタビュー?」といった表題で切り抜き動画が出回り、賛否を呼んだのである。無論、このインタビューには前後があり、チームパフォーマンスについて「すべて良かった。戦う気持ち、パス回し、プレスなど全体的に良かった」など、聞かれた質問にはすべて答えた。最後にはチームメイトのエベレチ・エゼが隣に来たことで「君はエゼのインタビューの邪魔しようとしたんでしょ!」とインタビュアーが気遣って質問すると、オリーセもようやく表情を崩して「ちょっとだけ。ちょっとだけね」と笑ってみせた。 当時チームを率いていたパトリック・ビエラ監督も「これが彼の性格なんだ。別にふざけているわけではない。これがマイケルなんだ」と、決してメディア対応を軽視したわけではないと同選手を擁護していた。 こんな変わった一面もあるオリーセだが、実力は折り紙付き。ビッグクラブがこぞって獲得に動くのも納得だ。果たして今冬の少し変わった注目銘柄は、果たしてどのクラブを選ぶのか? オリーセの決断に注目したい。 ちなみに、彼の弟、リチャード・オリーセ(19歳)は現在チェルシーのU-21チームに在籍している。