「異彩を放つアートラリーカー」アクアが宮城県で行われたトヨタ GAZOO Racing ラリーチャレンジ に参戦
澁田大輔氏が描いた「クジラの群れ」をラリーカーにフルラッピング
2024年9月28日~29日、宮城県総合運動公園(グランディ21)で開催された「トヨタ GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 利府」に、ヘラルボニーとトヨタ自動車のコラボレーションによる「世界で一台の異彩アートラリーカー」が参戦して話題となった。この企画は、ヘラルボニーの「世界中の障害のある表現者に活躍の機会を生み出す」という思いと、トヨタが掲げる「すべての人に移動の自由を」という理念が合致して実現した。 【写真はこちら】世界中の障害のある表現者に活躍の機会を与えるために(全4枚) 岩手県盛岡市に本社を置く株式会社ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ異彩作家とともに新しい文化をつくる企業。国内外の主に知的障害のある作家の描く2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開している。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築している。 具体的には、商品や空間の企画プロデュース、新しい"常識"に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営など、多角的に事業を展開。さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、世界中の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指している。 今回の企画は、ヘラルボニーが開催した国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」にトヨタが共感し協賛したことでスタートしたもので、澁田大輔(しぶた・だいすけ)氏が描いた「クジラの群れ」をラリーカーのトヨタ アクアにフルラッピングして、トヨタ GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 利府に参戦。アート作品の美しさとラリーの迫力が大きな注目を集めた。 澁田大輔氏は、高校一年生のときに出会った担任教師から「言葉での表現が苦手だが、絵や文字を描くのが得意」という個性を見出され、次第に描くという行為自体が自分自身を表現し内面の安らぎをもたらす居場所となり、本格的に創作に取り組むようになった。 彼の作品は、陸海空に生息するさまざまな種類の動物たちが画面いっぱいを埋め尽くすように登場するのが特徴で、クジラが鮮やかな色彩を放ちながら群れとして心地よい調和を生みながら共存する姿を描いた「クジラの群れ」が、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」のトヨタ自動車賞を受賞したことから今回
Webモーターマガジン編集部