半世紀ぶりのナガスクジラ水揚げ!新たな捕鯨母船が道内に初入港
商業捕鯨が再開されてから5年。ことし新しく造られた国産の捕鯨母船がきょう初めて道内に入港し、およそ半世紀ぶりにナガスクジラが水揚げされました。 ことし5月に運用が始まった世界唯一の捕鯨母船「関鯨丸」は、先月から道東沖でことし最後の漁に出ていて、きょう午前に道内では初めて石狩湾新港に入港しました。 捕鯨母船は別の捕鯨船が捕獲したクジラを洋上で船内に引き揚げ、解体や加工をします。きょうは今月4日から6日にかけて根室沖で捕獲したナガスクジラを船内で解体し、赤身肉など合わせて1.2トンを水揚げしました。世界で最も大きいシロナガスクジラに次いで大型のナガスクジラの商業捕鯨は1976年以来、48年ぶりです。 関鯨丸を運航する「共同船舶」所英樹社長は「今回初めてナガスクジラの生肉を運んできた。北海道の皆さまにクジラのおいしさを知ってもらい、ぜひ需要を喚起していただきたい」とPRしました。 今回水揚げされたのは全て冷凍していない生肉で、道内向けは赤身肉700キロ、尾の肉300キロです。ナガスクジラの生肉はあす12日に札幌市中央卸売市場で入札にかけられ、道内の飲食店やスーパーで販売される見込みだということです。