クレディ・スイスから学ぶ「金融危機を防ぐ万能薬はない」
クレディ・スイスは事前に規制を十分にクリアしていたにもかかわらず危機に陥った(写真:ブルームバーグ)
シリコンバレー銀行(SVB)の破綻から世界的大手クレディ・スイスの救済合併にまで急展開した金融市場の混乱はいったん収束に向かっている。 火種が消えたわけではないが、現在の国際金融システムは、2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)の頃に比べて、格段に健全性を増している。大幅に強化された国際銀行規制(バーゼル規制)を始めとする各種の規制により銀行経営の安全性が上がっているからだ。 しかしながら、規制は金融危機を防ぐための万能薬には決してならない。
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田渕 直也