【物議】「決まりだから」小学4~6年の男女が“上半身裸”で健康診断 生徒が泣いたり抗議するも保健の先生が“NG”…文科省からは“原則着衣”通知がなされるも、自治体によってバラバラな対応にSNSでは賛否両論
小学校で行われる『健康診断』が今、物議を醸しています。発端となったのは、神奈川・横浜市に住む男子児童(小学6年生)の保護者のSNS投稿。 【こちらも物議】「こんなに豪華じゃない」 政府が投稿した『あなたの思い出給食写真』に批判殺到 (『X』の投稿より) 「昨日、子ども(小6)が学校から帰ってきて、今日はクラスの女子が憤っていた、と報告。内科検診で聴診器を当てるのに、全員、上半身を脱がせたから。泣いた子もいるらしい」
投稿者によると、5月20日に行われた小学校の健康診断で、小学4~6年の男女が上半身裸で内科検診を受けたといいます。女性の看護師が同席していたものの診察は男性医師で、「泣いた子、抗議をした子もいたが、保健の先生は『決まりだから』と返答した」ということです。 この投稿に対しては、「直前で服をめくりあげれば問題ないのでは?」「どうしても裸にしないといけないなら、最大限のケアをしてあげるべきだ」と心配の声があがる一方、「誤診や疾患の見逃しがあっては困るから、必要があるなら、しっかり診てください」との意見も。 小学生の子どもを持つ親に話を聞くと、「変な考え方を持っている大人もいるので、子どもを守るためにも、4年生以降は着衣して健康診断を受けたほうがいい」「やるのであれば、女性だけのスペースを作って、女の子だけでやるのがいいのかなって。上半身裸でやることには賛成ですが、やり方ですね」と話していました。
一方、2024年1月には、文科省が全国の教育委員会などに、健康診断時の服装について通知していました。一例として、「原則、体操服や下着等を着衣」「服をめくって視触診などを児童生徒や保護者に事前説明すること」などがあります。
横浜市教育委員会によると、①脱衣の場所②診察の場所③着替えの場所と、パーティションなどで見えないよう3つに区切られていて、健康診断の約2週間前には各家庭に「ほけんだより」が配られ、上半身脱衣の旨を記載していました。しかし、騒動を受け、問題となった小学校では、この翌週に行われた小学1~3年生の内科検診では着衣可能にしたということです。
京都市では、これまでは上半身裸としていましたが、今年度から原則着衣に。京都市教育委員会は各校に『着衣のイメージ』を通知しました。 校医経験があるおおたわ史絵医師は、自身は着衣で診断しているということですが、「胸郭・皮膚疾病・心臓の検査は、いずれにおいても脱衣のほうがより正確な診察ができる」と話しています。 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年5月31日放送)
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