「また会おうね」 Uターンラッシュピーク 奄美空港
「また夏に会おうね」「身体に気を付けて」。最大9連休となった年末年始を古里で過ごした帰省客らのUターンラッシュが4日、ピークを迎えた。鹿児島県奄美大島の空の玄関口、奄美市笠利町の奄美空港は、家族や親戚らとの別れを惜しむ人らで混み合った。 関西方面への出発便が重なった午後1時前、同空港の2階保安検査場の前には搭乗者の長蛇の列ができた。大島紬姿の見送り客の姿も。見送りの家族が何度も手を振り、別れを惜しんでいた。 保安検査場へ向かう孫を見送った奄美市笠利町の植田久美子さん(75)は「(帰省で)会えるのはうれしいけれど、帰ってしまう日はやっぱり少し寂しい」と話した。両親と共に、福島県から祖母が暮らす奄美市を訪れていた女児は海遊びやいとことの再会を振り返り「楽しかった」とほほ笑んだ。 日本航空(JAL)グループの東京(羽田)行きと大阪(伊丹)行きは同日奄美発の計3便中、2便が満席。奄美群島発着路線の4日の予約率は上り90・6%、下り74・7%(昨年12月23日時点)だった。 同日は空港の一般駐車場も混雑。利用時間(午前7時~午後7時半)以外の夜間にも駐車する「目的外駐車違反」の車両もあった。 空港管理事務所からの警告書が添えられていた車両は、午前10時半時点で10台超。同事務所によると「違反駐車がなければ駐車できるのに」との苦情も寄せられており、駐車場の適正利用に向けた利用者の意識向上や対策も課題となっている。