JALのシステムが復旧 サイバー攻撃受け国内線で75便に遅延
日本航空(JAL)は26日、同社のシステムがサイバー攻撃を受けたと発表した。一部の便に遅れが出たが、同日午後にシステムは復旧した。顧客データの流出やウイルス被害は起きていないという。 【写真】羽田空港第1ターミナルの日本航空の自動チェックイン機前の利用者ら=2024年12月26日午前10時36分、小林一茂撮影 同社によると、サイバー攻撃を受け、同日午前7時24分から社内外をつなぐネットワーク機器に大量のデータが送られたことで高負荷がかかり、自動で手荷物を預けるシステムなどが使えなくなったという。この日は国内・国際線計71便に30分以上の遅延が発生し、国内線4便が欠航した。この日出発する国内線、国際線ともに航空券の販売を一時停止したが、システム復旧後に再開した。 同社は「ご迷惑をおかけし深くおわび申し上げる」としている。 羽田空港では同日午前10時半すぎの時点で、航空機に搭乗するための自動チェックイン機は動いていて、大きな行列などはできていない。スタッフは客に「今(チェックインの)システムは普通に使えている」と説明していた。 帰省予定という都内の40代の会社員女性は「サイバー攻撃の影響で空港が混乱していると思ったので予定より早めに来た。乗る予定の飛行機は運休もないようなので安心した」と話した。 警視庁によると、26日朝、同社から「サイバー攻撃を受けた」と相談があった。同庁は電子計算機損壊等業務妨害容疑での捜査も視野に、詳しい状況の確認を進めているという。(増山祐史、浅沼愛)
朝日新聞社