EVを買う人は「環境のため」にお金を払う人なのか? ガソリン、HEV、PHEV…種別ごとの意識を調査
もちろん、環境に対する意識だけではなく、「お金を余分に払えるか」を問うているので、意識はしていても「支払う余力がない」と考える人も少なくないだろう。家計は景気や物価にも影響されるため、環境意識は高まっていても即座に反映されない事情もある。 とはいえ、実態として「環境保全のためならクルマに、お金を多少余分に払ってもよい」と思う人が一向に増えていないことは事実だ。 ■「意識」と「行動」にギャップあり 今回は、環境への関心と自動車に対する支払いコストの意識をさまざまな観点から見てきた。繰り返しになるが、「環境保全のためならクルマにお金を多少余分に払ってもよい」かどうかを聞いた結果であるので、環境“意識”であって実際の行動ではない。
“意識”から“行動”へは、シームレスに進むわけではないため、そのギャップが浮き彫りになったともいえる。このギャップの解消は今後も簡単ではないが、生活者・企業・政府が取り組み続けなくてはいけない大きな課題だ。 【図表】パワートレイン、車種、性別、年代…今回の分析結果をもう一度、一覧で見る
三浦 太郎 :インテージ シニア・リサーチャー