歴史戦に危うさと警鐘 有元隆志特別記者と阿比留瑠比論説委員が対論 長州「正論」懇話会
長州「正論」懇話会の第52回講演会が19日、山口県下関市の市生涯学習プラザで開かれ、産経新聞特別記者の有元隆志氏と論説委員兼政治部編集委員の阿比留瑠比氏が「総選挙後の石破政権の命運は」と題して討論を行った。 与党が過半数割れとなった10月の衆院選について、阿比留氏は「せっかく自民党総裁選で政策論争に国民が注目していたのに、政治とカネの問題に終始した石破茂首相と執行部のミス」と総括。さらに、「石破首相は世論迎合が過ぎる」と指摘し、リーダーとしての資質に疑義を呈した。 有元氏は、来年が終戦80年、日韓国交正常化60周年に当たり、「夏には中国などが歴史戦を仕掛けてくる。そのときに石破政権では危うい」と警鐘を鳴らした。その上で、「来夏の東京都議選と参院選を控え、保守の自民党を取り戻せるかが問われる」と述べた。