ATMで振込先を間違えた…!相手の連絡先が分からない場合、銀行で対応してもらえますか?
「ATM(現金自動預払機)などで振込先の入力を誤ったらどうなるのだろう」と考えたことがある人もいるでしょう。 誤って送金した先が知人なら連絡をとって返金を頼めますが、相手の連絡先が分からないときはそうはいかないでしょう。その場合、金融機関に返金手続きを依頼する必要があります。 しかし、必ず返金してもらえるとは限らず、受取人の対応次第では裁判に発展するなど、複雑化することも想定されます。今回は、ATMなどで振込先を間違えた場合の対処法について解説します。 ▼実家で子ども時代の「通帳」を発見! 引き出しは可能なの?
振込先に連絡できない場合は「組戻し」が必要
振込先の連絡先が分からない場合は、「組戻し」と呼ばれる返金手続きを振込元の金融機関に依頼することができるようです。 組戻しは、金融機関のコールセンターや店舗窓口などから依頼できます。以下の手数料や書類などを求められることもあるため、ホームページなどで事前に確認するといいでしょう。 ・手数料(600~1100円程度で、金融機関によって異なる) ・本人確認書類 ・引き落とし口座のキャッシュカード、もしくは通帳 ・届出印 ・ATM振込時の利用明細票 組戻しの依頼が受理されれば、次の流れで手続きが進められます。 1. 振込元の金融機関が、振込先の金融機関に連絡 2. 振込先の金融機関が、受取人に連絡し、返金の意思を確認 3. 振込先の金融機関が、振込元の金融機関に結果を報告 4. 振込元の金融機関が、振込人に結果を報告(受取人の承認を得られた場合は、返金処理) 以上のように、返金を受けるためには受取人の承認が必要です。受取人と連絡がとれなかったり、出金許可を得られなかったりした場合は、金融機関はそれ以上の介入ができない可能性があるようです。金融機関によっては、組戻しの手数料も返金されないおそれもあるため注意が必要です。 また、承認を得られたとしても、手続きには一定の時間を要します。本来の振込先に早急に入金しなければならない場合、組戻しを待っていると間に合わないおそれがあるでしょう。