再生医療に不可欠な「培地」を供給、成長必至のIPO企業
創業から43年経って新規上場したコージンバイオは、埼玉県坂戸市の工業団地に本社を構える(撮影:風間仁一郎)
コージンバイオ(177A)は、再生医療の研究や臨床向けに細胞培養用の培地を供給する企業だ。iPS細胞など再生医療の分野では、細胞を培養するための「培地」が不可欠になる。中長期的な再生医療の進歩につれて、培地のマーケットも拡大が見込まれる。細胞培養用の培地供給に加え、自由診療向けに幹細胞や免疫細胞を受託培養する細胞加工業、さまざまな細菌検査用に検査キットや培地を販売する微生物事業も展開し、3事業で収益を構成している。4月25日に上場した同社は、上場当初こそ公募価格の1900円を下回る時期もあったものの、その後一時2000円台を回復するなど、株式市場からの評価が徐々に高まりつつある。同社の創業者である中村孝人社長に、成長戦略や同業他社に対する優位性などを聞いた。
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佐々木 亮祐