【高校サッカー長崎全力応援】新たな歴史の幕開けへ「長崎総大附属」を応援したい5つのこと
3.今シーズンの初タイトルをかけた選手権大会
今年は1月の県新人戦でベスト4、県高総体では準優勝と県のタイトルを獲得できていませんでした。その悔しさを胸に去年以上に、チームの規律、約束事を徹底し、必ずタイトルを取ると意気込んだのが選手権の県大会でした。 3回戦の佐世保実、準々決勝の海星で先制されるも、慌てることなく得意とする速攻やセットプレーから得点を重ね、逆転勝利で勝ち上がります。準決勝の九州文化学園との試合はボールを保持される展開になりますが、連動した守備で決定的なチャンスを作らせず、3対1で勝利し決勝に進みます。 決勝の相手は長崎総大附同様、堅い守備と速い攻撃を得意とし、99回大会では県で優勝し本大会に出場した創成館です。似たスタイルとの相手に、定方監督は「セカンドボールを収められるか」がポイントと分析し臨みました。 前半はスコアレスで折り返しますが、後半2分に松下昊稀選手(3年)が先制点をあげると後半だけで4得点。全員でハードワークし続け、ほとんどのセカンドボールを回収し、内容でも圧倒した長崎総大附が4対0で勝利し、2連覇を果たしました。
4.自主性が結束して生み出されるチーム力
定方監督は、「今年の3年生は仲が良い」と話します。しかし、いわゆるリーダー役が不在で、夏休み前までは人任せのプレーが多かったと振り返ります。「なれ合い」になってほしくないと、選手1人1人の自覚、奮起を求めてきました。 その一環として今年夏に取り組んだのが、“意識改革”です。それまでゲームキャプテンを務めていた宇土 尊琉(たける)選手(3年)の任を解き、全員がチームのために動いてほしいと、様々な選手たちにゲームキャプテンを任せます。 そうしたことで「どうチームをまとめるか」、「どのように行動を示し、発言することが良いのか」「チームのためにどうすればいいのか」自主的に考え、実行するように変化していきました。 宇土選手自身も今までの自分と向き合い、周りに対しての言葉遣いや意識を変化させないといけないと考え、チームメートへの接し方などが変わって再びゲームキャプテンを任されることになります。 この“意識改革”で1人1人がチームのために戦える組織に成長し、今シーズンの県内初タイトルの獲得につながりました。