断熱等級6の130平米の一戸建ての冷暖房をまるごと床下冷暖房システム1基で担う 横浜市・Tさん家族【断熱新時代・住宅実例】
刺繍作家である妻の仕事部屋は、キッチン横のスペース。ドアを開けても閉めても温度は一定。
夫念願の漫画部屋は、ウォークインクローゼット奥に位置する隠れ家的スペース。「狭いので夏は暑いだろうと思っていたら全く違って涼しかったんです」(夫)。
高気密・高断熱住宅は健康面でのメリットも大きい。急激な温度変化で心臓発作や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」を防ぐからだ。 さらに、温度だけでなく、湿度のレベルを保つことも関係している。例えば湿度が低い、つまり乾燥がひどいと、風邪やインフルエンザなどウイルスの感染や肌の乾燥のリスクが高まるし、湿度が高すぎると、結露やカビが発生しやすくなり、アレルギー症状を引き起こすからだ。 「とにかく家が快適すぎ(笑)。以前は家が暑かったり寒かったりで、ショッピングモールなどによく出かけたりしましたが、今は家で過ごす時間が増えたのが一番大きな変化でした。“一戸建ては、廊下が寒いし、2階は暑い”―――実家の一戸建て暮らしで感じていたそんな“当たり前”が、ことごとく覆されました」(妻)
外がどんな気候でも、我が家の中は常に快適。そんな家にすることで、家でのんびり過ごす時間が増え、休日の過ごし方が大きく変わったというTさん一家。外出が減った分、出費も抑えられ、無駄な体力も温存できるというメリットもあるはず。家の機能を上げることは、暮らしの質も上げることにつながるといえそうだ。 ●取材協力 伊藤建設
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