阪神・今岡のロッテ流出で来季組閣に困った?!
今岡氏がロッテへの流出濃厚となった背景には、阪神フロントがまた後手を踏んだという問題がある。2軍スタッフは、通常1年あるいは2年契約だが、現段階で誰にも来季の契約更新の打診作業は行われていない。10月末まで契約期間があるため、例年、残留コーチはフェニックスリーグ期間中、退任者はそれ以前に伝えることが慣例となっている。そのため、現段階で来季のポジションについての打診を行わないの不思議ではないのだが、今オフは早々と掛布2軍監督の退任が発表されてしまったため、チーム内外に少なからず影響を与えた。ただでさえ、人事問題について、コーチ、選手らの関心が高くなる時期だけに、「俺は来年どうなるの?」という不安を拡大させてしまうことになったのである。 まだ来季の動向についての明確な打診も受けていない今岡が、深い交友関係にある井口から“力になってくれ”と頼まれれば、そちらに心が動くのも無理はないだろう。 確かに人事問題は、その時期とタイミングが非常に難しく繊細な問題ではあるが、金本監督がせっかく集めた人材が簡単に流出してしまうとすれば、その防止作業をしていなかったフロントの問題を指摘されても仕方がない。