【自民総裁選】出馬ラッシュの中で小泉元環境相が正式出馬表明…静岡1区選出・上川外相もぎりぎり調整続くか
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
(小泉 進次郎 元環境相) 「私は、この度の自民党総裁選に立候補します。今回の総裁選は、自民党が本当に変わるか、変えられるのは誰かが問われる選挙です、誰がやっても変わらない、政治に期待しない声が多い中、自民党が真に変わるには、改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです」 自民党総裁選の有力候補と言われてきた小泉元環境相は、6日午前、総裁選への出馬を正式に表明しました。 (小泉 進次郎 元環境相) 「私は総理になって、時代の変化に取り残された日本の政治を変えたい。長年議論ばかりを続け、答えを出していない課題に決着をつけたい、そして大きな課題ばかりだけでなく、一人一人の小さな願いも届く、そんな政治を実現したい。子どもたちの未来に間に合うように政治を加速させたい」 「決着 新時代の扉をあける」をキャッチコピーに、改革をアピールした小泉元環境相。総裁選の争点の一つ、政治改革については、政策活動費を廃止。いわゆる旧文通費は使い道を公開し、残金は国庫に返納する考えであることを示しました。そして、改革を実現するためには国民の信頼が必要であるとして、次のように述べました。 (小泉 進次郎 元環境相) 「私が総理総裁になったら、できるだけ早期に衆議院を解散し、中長期の私の改革プランについて、国民の皆さんの信を問うことにしたいと思います」 6日の会見では、1年以内に実施する政策と中長期的な政策に分けて説明。経済政策では「ライドシェアの解禁」など「聖域なき規制改革」を実施するとし、また「選択的夫婦別姓の実現」、「憲法改正については国民投票を行う」など自らの政策を熱弁しました。 (小泉 進次郎 元環境相) 「一年で実施するものは、政治改革、規制改革、選択肢の拡大の3つです。総理になったら、戦後80年の2025年に、この3つの改革を断行します」 自民党総裁に立候補を表明したのは、これで6人に。来週9日 月曜日には高市経済安保担当大臣、そして加藤元官房長官も、来週 出馬表明を行う予定で、少なくとも8人が立候補する見通しなっています。 日本テレビが自民党の党員、党友を対象に独自に行った電話調査で、誰を支持するか尋ねたところ、石破元幹事長が28パーセントでトップ、小泉元環境相が18パーセントとなっています。 トップを走る石破元幹事長は、6日、外国特派員協会で会見に臨みました。記者からは、出馬会見を地元鳥取の神社で行った理由について聞かれました。 (石破 茂 元幹事長) 「27歳の時、自民から公認がもらえるかどうか分からないとき、一件ずつ歩き始めたあの地から、もう一度スタートを切りたいと思った。今から60年前、私は小学一年生だった、あそこで祭りがあった。日本は今ほど豊かではなかった、でも、みんな笑顔だった、みんな幸せそうだった、そんな地方をとり戻したい」 会見では、地方創生のほか、防衛や防災などに対する考えを述べ、総裁選へかける思いを伝えました。 一方、総裁選出馬に意欲を示す静岡1区選出の上川外相は、4日から公務でオーストラリアを訪問しています。外相として多忙なスケジュールをこなす中、記者からは総裁選に関する質問が相次ぎました。 (上川 陽子 外相・静岡1区) 「私は今、一意専心の思いで外相としての務めを果たしているところで、この後もウォン外相とのディナー会談を開催する予定で、それに集中しているところであります。この間、日本の中で様々な方々を訪問して自分の思いを伝えてきたところだが、今はもう離れておりますので、出立したときから切り替えて、しっかりと専心している状況」 上川外相は、6日に帰国し、7日は茨城県で自民党議員の集会に出席。8日 日曜日には地元・静岡市を訪れ、県議らと 意見交換する予定です。出馬表明の時期について問われた上川外相は…。 (上川 陽子 外相・静岡1区) 「推薦人の確保が一番の課題。最終的に20人という一人一人がしっかりとそのことについて確認するという大切さを、私自身、極めて実感しております。期間が短いから手を抜くということなく、こちらも大切に、一つずつ積み上げて参りたいと考えています」 来週12日 木曜日の告示まで、立候補に向けたぎりぎりの調整が続くと見られています。