年始にゆっくり考えたい「老後」のお金のこと。おひとりさま「30歳代・40歳代・50歳代」の貯蓄額はいくら?
おひとりさまにとって老後のお金のことは大切な問題のひとつです。30歳代・40歳代・50歳代のおひとりさまの方の中には、老後資金の準備を始めている方もいるでしょう。 【貯蓄額の早見表】おひとりさま「30歳代・40歳代・50歳代」の貯蓄額別の世帯割合 まだ始めていない方も「そろそろ始めよう」と考えているかもしれませんね。 そこで知りたくなるのが、「ほかの人はどのくらいの貯蓄額があるのか」ということではないでしょうか。経済的な状況は人それぞれですが、やはり気になるものです。 本記事では、30歳代・40歳代・50歳代のおひとりさまはどのくらいの貯蓄があるのかを解説するとともに、老後資金を準備する3つの方法をご紹介していきます。 年始の時間のあるときに、老後のお金のことについて考えてみませんか。 ※編集部注:外部配信先では ハイパーリンクや 図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
30歳代・40歳代・50歳代おひとりさまの貯蓄額
30歳代・40歳代・50歳代のおひとりさまはどのくらいの貯蓄額があるのか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに確認していきましょう。 ●30歳代の貯蓄額は494万円、中央値は75万円 30歳代おひとりさまの貯蓄額は、平均494万円です。しかし、より実態に近い中央値は75万円となっており、平均額よりもかなり少なくなっています。 これは、貯蓄額の多い方が平均額を上げているためで、実際には100万円未満の方が多いと考えられます。 30歳代おひとりさまの貯蓄額ごとの割合をまとめましたのでご覧ください。 ・貯蓄なし :32.4% ・100万円未満 :18.5% ・100万円~200万円未満 :8.6% ・200万円~300万円未満 :5.6% ・300万円~400万円未満 :5.2% ・400万円~500万円未満 :2.5% ・500万円~700万円未満 :7.1% ・700万円~1000万円未満 :3.7% ・1000万円~1500万円未満:4.6% ・1500万円~2000万円未満:3.7% ・2000万円~3000万円未満:2.5% ・3000万円以上 :2.8% 「貯蓄なし」の方が32.4%、「100万円未満」の方が18.5%で合わせて50.9%を占めていることがわかります。やはり大半の方は貯蓄額が100万円未満となっているようです。 ●40歳代の貯蓄額は657万円、中央値は53万円 40歳代おひとりさまの平均貯蓄額は657万円で、中央値は53万円です。30歳代おひとりさまよりも平均貯蓄額は163万円増加していますが、中央値は22万円減少しています。 また、平均貯蓄額と中央値との差も604万円となっており貯蓄のある方とない方の差が広がっていると考えられます。 では、40歳代おひとりさまの貯蓄額ごとの割合を見てみましょう。 ・貯蓄なし :35.8% ・100万円未満 :14.8% ・100万円~200万円未満 :5.9% ・200万円~300万円未満 :4.9% ・300万円~400万円未満 :6.2% ・400万円~500万円未満 :2.8% ・500万円~700万円未満 :2.8% ・700万円~1000万円未満 :3.1% ・1000万円~1500万円未満:7.7% ・1500万円~2000万円未満:2.5% ・2000万円~3000万円未満:4.0% ・3000万円以上 :5.9% 「貯蓄なし」と「100万円未満」の方の合計は50.6%とやはり大半を占めていますが、30歳代おひとりさまと比較して1000万円以上の貯蓄のある方が増加しています。 ●50歳代の貯蓄額は1048万円、中央値は53万円 50歳代おひとりさまの平均貯蓄額は1048万円で中央値は53万円です。平均貯蓄額が1000万円を超えていますが、40歳代おひとりさま以上に中央値との差が拡大しています。 では、貯蓄額ごとの割合も見てみましょう。 ・貯蓄なし :39.6% ・100万円未満 :11.5% ・100万円~200万円未満 :5.5% ・200万円~300万円未満 :4.4% ・300万円~400万円未満 :3.0% ・400万円~500万円未満 :1.9% ・500万円~700万円未満 :3.0% ・700万円~1000万円未満 :5.5% ・1000万円~1500万円未満:4.6% ・1500万円~2000万円未満:4.1% ・2000万円~3000万円未満:4.1% ・3000万円以上 :9.6% 「貯蓄なし」と「100万円未満」の方で51.1%を占めており、30歳代・40歳代よりも多い割合となっています。 一方で、1000万円以上の貯蓄のある方は22.4%を占めており、3000万円以上ある方で9.6%となっています。 老後を間近に控えた年代になるため、貯蓄額が高額になる方も増えると考えられます。