《幇間と巡る浅草》世界に6人しかいない「太鼓持ち」が激推しする「最高の名店」
浅草の路地裏まで知り尽くす「プロ」
どうも、松廼家八好(まつのや・はちこう)と申します! あら旦那、いい男だね~。おモテになるでしょ? こりゃご婦人がほっときませんよ。え、お前は誰だって? あたしは幇間(ほうかん)、俗に言う「太鼓持ち」ってやつでして! 【写真】世界に6人しかいない「座持ちの達人」に教わる、惚れさせる技術 お座敷でお客様の機嫌を取って、芸を見せたり芸者さんを助けたりして場を盛り上げる職業でございます。江戸中期に生まれた幇間は減るに減りまして、いまや浅草にたった6人だけ。聞いたところによりますと、いまパンダは日本に6頭しかいないらしいんですよ。それぐらい珍しい。ね、可愛がりたくなってきたでしょ? ささ、あたしのことはこれぐらいにして、今日はここで会ったのも何かのご縁。旦那に浅草をご案内しちゃいますよ! ※撮影は八好氏の幼馴染でもある神戸健太郎カメラマン
知る人ぞ知る「幇間の聖地」
まずは浅草寺の境内をちょいと歩きましょう! 本堂を抜けた先に見えますのは「銭塚地蔵堂」。商売繁盛のご利益のある地蔵堂です。堂内に六地蔵尊が安置されていて、その下に寛永通宝が埋められていると言われております。 そして、この白い物体は「カンカン地蔵」と言いましてね、元は大日如来像なんだそうです。手前に置かれた小さな石で叩いてみるとカンカンとなりますね。ここにお塩を奉納して拝むと財福のご利益があると言われております。よっ! 商売繁盛! 旦那が輝いて見えますよ。 次に、ほとんどの方が知らない浅草寺の静かなスポットも紹介しますね。「鎮護堂」と申しまして、幇間の塚があるお堂です。ご覧くださいな。これが幇間塚ですよ。大きいでしょ? 昭和38年に幇間の有志の方々が建立いたしまして、石碑の裏には幇間の名前がズラリと書かれている。あたしも名を残したい場所です。 え? もうお腹が空いたって? 健啖家の旦那もきっとお気に召す名店を紹介いたしましょう。まずオススメしたいのがここ「飯田屋」さん。 ここの旦那にはお世話になっておりましてね。あたしが幇間としてお披露目して間もない頃に「俺の結婚式の司会やってよ」ってお声がけくださいました。このお仕事で、浅草の旦那衆に八好の顔を覚えていただけました。本当に感謝しております。 どぜう飯田屋 住所:東京都台東区西浅草3-3-2 電話番号:03-3843-0881 営業:全日/11:30~15:00、17:00~23:00 休日:水曜日 URL:https://dozeu-iidaya.com/