《幇間と巡る浅草》世界に6人しかいない「太鼓持ち」が激推しする「最高の名店」
名物「どぜう鍋」で舌鼓
あら、話が長くなりましたね! 名物「どぜう鍋」は、どじょうを一本一本開いた「開き」と、丸ごと煮た「まる」があります。あたしは断然「まる」がいいですね。首んところを箸で摘んでネギと一緒にパクリ。くぁ~! 最高にうまい! これがビールに合うんですよ。 もうひとつのオススメが、とんかつの名店「とん将」さん! とん将 住所:東京都台東区浅草3-22-4 電話番号:03-3872-7645 営業:月~土/11:30~22:00 日・祝/11:30~21:00 休日:火曜日 浅草寺の裏側、通称「観音裏」に店を構えております。このあたりには花柳界があるもんで、芸者さんがお忍びで来ることもありあすよ。ここの「特製ロースカツ」、分厚いだけでなく肉汁たっぷりでやわらかいんです。浅草の店ですからボリュームも満点! 大将も気さくで昼から飲む方もいらっしゃいます。
「名役者」も愛した扇の老舗
さあ、お次はお屋敷でお待ちの美しい奥様に、お土産を買いに行きましょう! 仲見世をちょいと進んで左に一本入ったところにあるのが、扇の名店「文扇堂」さん。あたしたち花柳界の人間はもとより、歌舞伎者さん、落語家さんなんかもご贔屓さんが多い名店です。故・中村勘三郎さんがご贔屓にされていて、先代の旦那と良く飲んでいらっしゃいました。 文扇堂 住所:東京都台東区浅草1-20-2 電話番号:03-3841-0088 営業:10:30~18:30 休日:毎月20日すぎの月曜日 私は当代と女将さんに大変お世話になっております。さあ、店内見回してくださいよ。どうです。見事でしょう? どの扇子も芸術品のようで、さながら美術館。奥様もきっと大喜びですよ。 もちろん、男性用も充実しているので、ご自身でお使いになるのもいい。コレなんて粋ですね。ちょっと広げてみてください。よ!! 色男!! おっと、これじゃご婦人が放っておかない。美人の奥様を悲しませちゃいけませんよ。 ではお家でお餅を焼いていらっしゃる奥様に、かりんとうのお土産なんていかがでしょう。「浅草でかりんとう?」とお思いになりましたよね。 かりんとう小桜 住所:東京都台東区浅草4-14-10 電話番号:03-5603-5390 営業:10:00~17:00 休日:日曜日 観音裏にある「小桜」さんは、もともと料亭をされていたんです。帰りにお客様のおみやとして出していたかりんとうが評判になり、専門店になったという筋金入りの名店。あたしもお世話になった方へのお礼に使わせて頂いております。大きな箱から、手のひらサイズのものまで種類は様々。必ず喜ばれますよ。