女川原発2号機の営業運転再開 約14年1カ月ぶり 東北電力「安全性は格段に上昇」〈宮城〉
仙台放送
東北電力女川原子力発電所2号機は12月26日夕方、本格的な運転にあたる営業運転に入りました。女川原発2号機の営業運転は約14年1カ月ぶりとなります。 26日午後4時過ぎ、原子力規制委員会から東北電力に対し「使用前確認証」が交付され、女川原発2号機で営業運転が再開されました。 1995年に営業運転を始めた女川原発2号機は東日本大震災で自動停止し、今年10月、13年7カ月あまりを経て再稼働しました。 再稼働にあたって東北電力は海抜約29メートルの防潮堤を800メートルにわたって整備するなど、「安全対策に終わりはない」として安全性向上の取り組みを進めました。 女川原発2号機は震災で事故を起こした東京電力福島第一原発と同じタイプで、被災地の原発としては初の営業運転となります。営業運転は本格的な運転にあたり、女川原発2号機では約14年1カ月ぶりとなりました。 東北電力女川原子力発電所 阿部正信所長 「震災を乗り越えたプラントの復活という意味で大きな意義があったと思う。安全性については震災前より格段に上昇している。これからは新たな設備、これまでの設備の維持管理に努め、設備を動かすのは人なのでこれから人材育成で技術力の維持向上に努めたい」 東北電力によりますと、今回の営業運転によって年間で約600億円の燃料費削減効果が見込めるということです。
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