「完全に支配していた」元WBC米監督が山本由伸を激賞! 今季のサイ・ヤング賞有力候補とそん色ない衝撃数値に脱帽
「由伸はどのカウントで、どの球が来るか予測できない」
続けて同氏は、山本の卓越した投球術について言及。少ない球種ながら、どれも一級品の鋭さで相手に的を絞らせないピッチングだと次のように称賛した。 「ヤマモトの投球は予測不可能だ。カブス戦では、フォーシーム・ファーストボール(37.3%)とスプリッター(32.2%)を30%以上の確率で投げ、次いでカーブが約29%、そしてスライダーが2%だった。彼の投球術で確かなのは、2ストライクを取ったら、半分以上の確率でスプリッターに変えるということだ。しかし、ヤマモトは3つの武器を持っており、ピンポイントなコマンドで投げていた。どのカウントで、どの球が来るか予測できないため、対戦打者にとっては非常に恐ろしいものだ」 昨年のWBCで米国代表を率い、決勝で侍ジャパンと激突したデローサ氏は間近で山本のピッチングを見ている。同氏は「ドジャースがWSを制するためには、彼が重要な役割を果たし、多くの先発登板を果たさなければならないだろう」と話しており、山本が4年ぶりの世界一制覇のキーマンのひとりだと挙げている。 ドジャースの先発陣は現在、多くの故障者を抱えている。例えば、エース右腕のタイラー・グラスノーは右肘の違和感を訴え、ポストシーズン前の復帰が不透明となった。加えて、3度のサイ・ヤング賞左腕クレイトン・カーショウ(左足親指炎症)、チーム最多11勝のギャビン・ストーン(右肩炎症)も負傷者リスト入り。リーグ西地区首位を快走しているものの、先発陣はまさに火の車だ。 ゆえに故障明けとはいえ、日本人ルーキーにかかる期待は米識者からみてもかなり大きく、ポストシーズンに向けて右腕の働きはより重要度が増していきそうだ。 構成●THE DIGEST編集部
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