DeNA、ソフトバンクから三森大貴獲得「経験を生かしたい」 連続日本一へ走守に足固め 浜口遥大との1対1トレード
DeNA・浜口遥大投手(29)とソフトバンク・三森大貴内野手(25)の交換トレードが成立し、両球団が23日に発表した。26年ぶりに日本シリーズを制したDeNAは、2022、23年に100試合以上に出場した実力十分な俊足巧打の内野手を獲得。今季奏功した選手層を厚くする補強と走塁改革を推し進め、悲願のリーグ優勝、日本シリーズ連覇を目指す。 クリスマスを前に、大型トレードが成立した。DeNAが、日本シリーズで激闘を繰り広げたソフトバンクから三森を獲得。ソフトバンク球団を通じてコメントした俊足巧打の内野手は、新天地での飛躍を誓った。 「連絡がきたときは正直戸惑いましたが、これをチャンスだと思って、心機一転頑張ろうという気持ちになりました。ホークスという強いチームでプレーできたことは、自分にとってプラスでしかありません。経験を次に生かしていきたい」 三森は青森山田高から2017年にドラフト4位で入団。22年には主に二塁で自己最多102試合に出場し、周東に次ぐチーム2位の20盗塁に9本塁打のパンチ力も見せた。23年も102試合に出場。今季は故障の影響で25試合の出場にとどまったが、1998年生まれの牧、山本らと同世代で、若くして高いポテンシャルを持つ好選手だ。 DeNAは22年に萩原チーム統括本部長が編成トップに就任時、「層を厚くすることに躊躇(ちゅうちょ)しないというのは新しく決めたこと」と語った通り、同年オフに森敬が伸び悩んでいた遊撃に中日から京田を、今季途中には故障がちなオースティンと同じ一塁手のフォードを獲得。チームは長丁場のシーズン終盤でもガス欠を起こさず、ポストシーズンを勝ち切った。 今回もただのバックアップではなく、浜口を放出する出血覚悟でレギュラー級の三森を獲得したことで、オースティンら主力が有事の際でも高いレベルでの戦力維持、また林ら若手とのチーム内競争激化による底上げも期待される。 三森は走力にも定評がある。チームは今季、佐竹氏が走塁担当のアナリストに就任するなど走塁面に注力し、チーム盗塁数はリーグ最少だった昨季の33から同1位の69へ大幅増。来季は広島などで機動力の強化に尽力した河田氏も入閣し、走塁改革を推し進めるチームに適した人材といえる。