日本の伝統工芸「藍染め」を再解釈“新しい藍”のかたちを提案するタイムレスブループロジェクトが誕生
東洋の優雅な文化と美学に敬意を払い、ファインジュエリーに伝統工芸の技術を取り入れることで新たなジュエリーの美を追求する「シャランポワ(sharanpoi)」。ブランドを主宰し、ジュエリーのデザインを手掛ける安部真理⼦さんが、⽇本の伝統⼯芸である藍染めを現代に発信するプロジェクト「TIMELESS BLUE(タイムレスブルー)」をスタートしました。 【画像】地球上に既に存在する貴重な資源を活⽤し、受け継がれる⾄宝をアップサイクルするファインジュエリーブランド・シャランポワのアイテムを写真で見る 江戸時代から続く「天然灰汁醗酵建藍染(てんねんあくはっこうだてあいぞめ)」による染⾊技法にこだわり、京都で守り続けてきた「本藍染雅織⼯房」とともに、新しい「藍」のかたちを提案します。
江戸時代から続く本藍染雅織⼯房の藍染めの技法を新たな世界観で表現
江戸時代から続く「天然灰汁醗酵建藍染」という染色方法は、藍葉を100⽇かけて醗酵させた「(すくも)」という染料を、⼤きな甕に何⽇もかけて醗酵させ、その液中で幾度も染め重ねる技法です。 こだわりの技を京都で守り続けてきた本藍染雅織⼯房の藍染と、安部真理子さんによる世界観を融合させ、新たな「藍」のかたちを表現しているのが「TIMELESS BLUE」。 アップサイクルされたジュエリーやヴィンテージの洋服を藍で染め上げたコレクションをご紹介します。
伝統の藍染め技術と新たな世界観から誕生した“新しい藍の美”◆地球上に既に存在する資源を活⽤しアップサイクルする「シャランポワ」
良質な古いアコヤパールをアップサイクルしネックレスにしたジュエリー。淡いブルーの藍染をほどこし、趣深く仕上げました。 カフリングは、古い宝⽯から取り外したインディゴライトトルマリンとブルーサファイアをアップサイクル。ホワイトのエナメルを掛け合わせた、アールデコの⾹りを纏う独特の表情が魅力的。
商品化の難しい廃棄予定のアコヤパールを本藍で染めた「アドリン ヒュー」
「地球上に既に存在する資源の活⽤」をテーマに作品を造るジュエリーブランド・アドリン ヒューでは、アコヤパールの中でも、傷や⾊味の関係で特に商品化の難しいアコヤパールを本藍で染めることで蘇らせました。 100回染めの藍⾊のパールはピアスに、60回染めの淡い⽔⾊のパールはリングに。そして、アドリン ヒューの看板とも⾔える⼀点ものジュエリーは、⻑年眠っていたデッドストックの原⽯の中から様々なブルーのストーンをセレクトし、⼈気モデルのリングに仕上げました。