藤井聡太7冠 8冠陥落は「時間の問題だと思っていた」/一問一答
藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=21)が同学年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける、将棋の第9期叡王戦5番勝負第5局が20日、甲府市「常磐ホテル」で行われた。 【イラスト】叡王戦 第5局投了図 対局は伊藤が勝ち、シリーズ3勝2敗でタイトルを初めて獲得した。敗れた藤井は初めてタイトルを失って7冠に後退。連続獲得が「22」で止まり、8冠保持は「254日天下」で終わった。 終局後に行われた主な一問一答は以下の通り -序盤の戦いは 藤井 途中にいろいろ変化があったと思うが、本譜は予定の指し方だった。 -一局を振り返り 藤井 途中までこちらがかなり攻めていく展開だったが、苦しくなってしまった。 -シリーズを振り返って 藤井 終盤でミスが出てしまったので、やむを得ないかなと思っている。伊藤さんの力を感じるところも多くあった。 -タイトルを失冠は初めて 藤井 そうですね、それは時間の問題だと思っていた。気にせずに、これからも頑張っていきたい。 -全8冠保持が崩れた。これからもいろいろな挑戦がタイトル奪取を狙ってくる。プレッシャーは 藤井 これまでのタイトル戦と同じようにやっていきたい -同世代のタイトルホルダーが生まれた。同じ世代にライバルがいることには 藤井 伊藤さんの実力を感じることが多かったので、私自身も実力を高めていきたい。 -来期の叡王戦はリベンジになる 藤井 そのことは意識してないが、一局一局をやっていきたい。 -全冠制覇をもう1度について 藤井 まったく考えていない。まずは実力をつけたい。