日経平均を乱高下させた需給要因、「7月相場」でどうなる?
短期間で急上昇した日経平均株価は先物オプションの建玉が偏在しており、思わぬ乱高下の一因となっている(写真は東証内部:Yuichi Yamazaki/特派員/Getty Images News)
日経平均株価はこのところ、値幅の大きい荒い値動きが続いている。需給のうねりは7月上旬まで続いており、思わぬ値動きが出るリスクに注意が必要だろう。これまでと少し違うセクターやマーケットにフォーカスして考える時期がやってきたのかもしれない。 6月23日には日中に大きな下落があり、28日には逆に大きな上昇があった。日経平均の水準が上がってきた5月以降によく見られる現象で、団子状態の値動きが1000円前後の上方シフトをして連なっている。 オプションの建玉を見ると、例えば3万2000円など末尾が「000円」ちょうどの水準に権利行使価格が集中している。設定当時は(そこまですぐには上昇しないと予想していた)遠い値段だったためで、125円刻みで満遍なく設定してはいなかったからだ。
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木野内 栄治