信号待ちをしていたら無免許運転の車が突っ込んできた 私“玉突き事故”の渦中に「えっ、なぜ?車の修理代は自分で?」【衝撃の交通事故体験記】
■「無免許?きみ」と聞き返すと、間髪入れずに『はい』 事故直後のこと。呆然とする中で、30前後の男性が運転席の外まで駆け寄ってきて『すいませんでした』と言ってきた。ぶつかってきたドライバーだ。 これまで小さな追突事故の当事者になったことはあるものの、ぶつけられた上、ぶつけてしまうという“玉突き事故”はこの日が人生初めて。 よっぽど私はブレーキを瞬間踏み込んだらしく、話しながら右足全体のけだるさを感じていた。 車の通りが激しい国道。かけつけた男性に窓を開けて「前の車にもぶつかっているので、とにかく警察に電話してください」と伝えるも、ポカン。 「現場がこのままだと混雑するからとにかくすぐに警察に電話して!」と続けて言った。 すると男性は、『警察への電話だけは…。修理のお金は払いますから』 と耳を疑う発言。 「無免許?きみ」と聞き返すと、間髪入れずに『はい』という返答。愕然とした。 ■そこに警察官がやって来た 男性は、私の前の車を運転していた男性ドライバーにも声をかけに行った。ことの重さは受け止めていたようだ。 すると、歩道から『どうしました?お身体大丈夫ですか?車を歩道沿いに移動できますか?』の声。1人の警察官だった。 たまたま事故現場の数十メートル先でも直前に“玉突き事故”があったとのことで、警察官はその事故処理を終えたところで付近の人から『あそこでも事故みたいですよ』と言われ確認しに来たとのことだった。ほっとした。 ■先頭車両は40代男性が運転 助手席には車いすが 前の車の運転手は40代男性だった。 1人で移動中で、助手席には折りたたまれた車いすが載っていた。 男性の車はハンドル部分にアクセルとブレーキを備える福祉車両。追突の衝撃でハッチバックのドアは修理が必要に。 後日、男性に聞くと、すぐにレンタカーを借りようにも福祉車両は簡単には見つからないとのことだった。 車いす生活の男性から一時的に移動の足を奪ってしまった気の毒な事態。幸い男性に怪我がなく良かった。