堤駿斗、”滅多打ち”連打で元王者にKO勝利!世界挑戦権獲得し「この階級で一つ一つ積み上げる」
12月31日に大田区総合体育館で開催された『LIFETIME BOXING FIGHT 25』の[WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦]では、同級9位・堤駿斗(25=志成)が元王者で現14位レネ・アルバラード(35=ニカラグア)に8R 1分55秒、パンチ連打でTKO勝利した。フェザー級からの階級アップ初戦で、見事世界挑戦権を手にした。 【フォト】堤のKOの瞬間!昨日の計量バキバキボディも! 堤はアマで世界ユースを制したホープで、プロ無敗の6連勝(3KO)。今年4月にはフェザー級戦で1.55kgの体重超過。3R KO勝利したが、半年間の出場停止処分を受けた。今回は復帰戦にして、階級上での挑戦者決定戦だ。 相手のアルバラードは元WBA同級王者で、戦績は34勝(22KO)15敗のベテラン。15年12月以来、KO負けは無い。 試合は、堤が序盤から左ジャブやボディ、左右のフックで圧力をかけ攻める。接近戦、中間距離と巧みに打ち分け、アルバラードからの被弾を許さない。 5Rには右ストレートからの左フックで相手の動きを止め、次々と左のカウンターを合わせ、ロープに詰めてはフィニッシュかという場面も。 試合後の会見では、このラウンドを振り返り「アルバラード選手はタフ。ここで使ってしまうと、後半もたつき判定になるかも。焦らずチャンスを待とう」と踏み込みすぎなかったと言う。 そして8R、またもチャンスは来た。向かってくる元王者に、堤はワンツーで詰めては右の打ち下ろし、またもロープにつめては右ショート、右アッパーを入れてゆく。更に左から右の滅多打ちで追い込むと、レフェリーが試合を止めた。 堤はマイクで「前回の失態から8カ月、リングに戻ってこられて感謝している」とメッセージ。続けて「強い選手に良い形で勝てた。すぐに世界というつもりはまだなく。来年も強い選手たちに一つ一つ、この階級で戦っていき、また見てもらえ選手になる。一つ一つ積み上げる」と謙虚に結果を重ねていくとした。