佐渡裕氏、ベートーヴェンの思い代弁「“人って素晴らしいんだよ”って言ってくれてる」
1万人がベートーヴェンの「第九」を合唱するコンサート「第42回『サントリー1万人の第九』」が12月1日、大阪城ホールで開催される。それに先立ち21日、都内で囲み取材が行われ、総監督・指揮の佐渡裕氏(63)と、当日司会を務める俳優の松岡茉優(29)が出席した。 【写真】透明感のある緑のワンピースで登場した松岡茉優 『サントリー1万人の第九』は年末の風物詩として知られ、今年が42回目。総監督・指揮を佐渡氏が26年連続で務める。「第九」初演から200年目の節目。テーマに「BIG LOVEともに響き合う ~What a Wonderful Symphony~」を掲げ、日本全国47都道府県から参加する1万人の合唱団とともに、「歓喜の歌」を届ける。 佐渡氏は能登半島地震や世界での紛争、さらにはパリ五輪などを振り返り、「ラブという言葉に象徴されるような思いが、今の世の中に本当に必要なんじゃないかと思います」と述べた。「初演からちょうど200年。まさに2024という年をベートーヴェンは予測していたんじゃないか。こんなに世の中でいろんなことがあって、だからこそ、この曲を残してくれて、僕らに“人って、でも素晴らしいんだよ”ということを言ってくれている」とし、そうした思いを伝えたいと意気込んだ。 同日、松岡と三ツ廣政輝アナ(29)が、「佐渡錬」と呼ばれる、本番前に合唱参加者が受ける佐渡氏による直接指導を体験した。 イベント後の12月14日、MBS・TBS系で特別番組が放送予定。