「腸にとって大きな打撃」暑さによるストレスが危険、名医に聞いた“夏の腸活”
ストレス厳禁!リラックスのすすめ
そして、生命を維持するために働き続けている自律神経も整えておきたい。自律神経には身体を活動モードにする交感神経と、休養・回復モードにする副交感神経があり、消化や排便などは副交感神経がコントロールしている。 「不快な暑さ、熱帯夜の睡眠不足といったストレスで交感神経が過剰になると、腸の働きが悪くなり、便秘や下痢の原因に。 一方、深部体温が上がると副交感神経が優位になるので、入浴は40℃程度のお湯でうっすら汗をかくまで温まりましょう。腸の善玉菌も温かいほうがよく動きます。 睡眠は6時間以上とりたいですね。エアコンで室温を26~28℃に保ち、長袖長ズボンと腹巻きで寝冷え対策も忘れずに。最大の免疫器官である腸が整えば、夏はもちろん、秋の不調の予防にもなります」
便秘解消!腸もみマッサージ
両手をウエストの両脇に当てて腰をつかむようにし、4本の指でお腹をやや強めに押します。 「大腸は右下から上がって左に曲がり、再び曲がって下へと続いています。便が滞りがちな曲がり角を刺激しましょう」 朝と夜の2回、食後1時間は避けて試してみよう。 教えてくれたのは……石原新菜先生●医師、イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により種々の病気の治療にあたる。著書に『バウエル・ダイエット 腸を整えて、ラクに痩せる!』(幻冬舎)など。 取材・文/廣瀬亮子