物流要員ゼロ化…ホンダが稼働、NEV工場の最新生産設備
ホンダは23日、中国で4輪車を生産・販売する合弁会社の広汽本田汽車が広東省広州市に新設した新エネルギー車(NEV)工場が稼働したと発表した。高効率、スマート、低炭素な生産体制を目指し、最新の生産設備を導入した。年産能力は約12万台。電気自動車(EV)「e:NP2」や次世代EV「燁(イエ)シリーズ」などの生産を予定する。投資額は34億9000万元(約748億円)。 【写真】ホンダが稼働した新エネルギー車工場 新工場のプレス・溶接工程では部品搬送を自動化し、物流要員のゼロ化を実現。人工知能(AI)での溶接強度検査をホンダとして初めて採用した。組み立て工程では工程全体の約3割を自動化し、高効率な生産ラインを構築した。 太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの活用や、揮発性有機化合物(VOC)が少ない塗料の採用、工場排水に含まれる有害物質を100%処理できる設備の導入など、環境負荷低減にも配慮した。 ホンダは中国市場で2027年までに10機種の同社ブランドのEVの投入を予定。35年までに中国でのEV販売比率100%を目指している。