ストラーダ、VODやApple CarPlay対応のフラグシップ・10型有機EL「CN-F1X10C1D」。フローティング機構採用
パナソニックオートモーティブシステムズは、カーナビステーション “Strada(ストラーダ)” より、フローティング構造の大画面モデルとして、フラグシップ・10型有機EL「CN-F1X10C1D」と9型液晶「CN-F1D9C1D」を11月下旬に発売する。価格はオープンだが、CN-F1X10C1Dが250,000円前後、CN-F1D9C1Dが160,000円前後としている。 CN-F1X10C1Dは、10型ワイドのHD(1280×720)対応・有機ELパネルを採用。有機ELパネルは、黒浮きのない、豊かな色彩表現を可能としており、併せて広視野角/低反射ディスプレイを投入していることにより外光下においても高い視認性を確保している。 CN-F1D9C1Dは、9型ワイドのHD(1280×720)対応・液晶パネルが採用されており、バックライトにはLEDを使用している。両機とも静電容量方式のタッチパネルとなっており、540車以上に取り付けが可能な特許取得のフローティング構造を導入している。上下スライド/前後チルト/奥行調整/左右15度スイングの設置機能に対応している。 両モデルとも、動画配信サービスをwebブラウザ上で視聴することができる新機能「ネット動画」を搭載。YouTube/Prime Video/U-NEXT/TVer/TELASA/SPOOX/NBA-Rakutenといった全7つのVODサービスを、専用アプリなど使用せずにWi-Fi接続で楽しむことができる。 Wi-Fi接続では、自宅にあるレコーダー機器と接続することで、レコーダー内に保存された録画番組や放送中の番組をリモート視聴できる「レコーダーリンク」機能も採用されている。持ち出し関連機能を使用してスマートフォン内に録画番組を保存せずとも、車内のストラーダから視聴できるという。 ワイヤレス機能をさらに充実させており、「Apple CarPlay」と「Android Auto」のワイヤレス接続にも対応している。iPhoneやAndroidスマートフォンの画面を、大画面ナビに映し出すことができ、またタッチパネルによる操作も可能だ。 高性能なナビゲーション機能も特徴のひとつであり、高性能CPUによるスピーディーな起動と高速レスポンス、指の動きに素早く反応する快適な操作性を備える。素早く5ルートを同時に探索し、スムーズにルート案内を開始してくれる機能も内蔵する。また、「HD美次元マップ」によって精細でリアルな描写を実現していることで、平面地図だけでなく立体表示でもリアルな描写を可能としている。 全国の市街地を100%カバーした詳細地図「全国どこでも市街地図」や、一時停止/制限速度を知らせる「安全・安心運転サポート」機能も搭載。加えて、交通情報システム「VICS WIDE」を活用した渋滞回避、別売の高度化光ビーコン対応ETC2.0車載器「CY-ET2505VD」と連携することもできる。 Wi-Fi接続時、オンラインで手軽にアップデートできる「ワンタッチ地図更新」を搭載しており、最長3年間の無料地図更新が可能で、最新版の地図データを利用できる。楽天ぐるなびや楽天トラベルなどと連携することで、エリア情報とジャンル名などのキーワードを入力して最新スポットや駐車場など検索できるようになっている。また、CN-F1D9C1Dは最長3年間の無料部分地図更新にも新対応した。 オーディオ部は、PCM 192kHz/24bit対応の新規フルデジタルアンプを採用。S/N比やセパレーション性能を大幅に改善させ、さらに解像感と立体感も高めたサウンドを実現しているという。ストラーダ専用カスタムコンデンサをはじめ、デジタルアンプ専用のチョークコイル、新たに低インピーダンス電解コンデンサなど、高品位パーツがふんだんに導入されている。アンプ部の最大出力は、CN-F1X10C1Dが50W×4、CN-F1D9C1Dが45W×4。 また、高品位パーツのポテンシャルを最大限に高めるべく、チャンネル間の干渉抑制するためにチョークコイルを扇状にレイアウトするなど、回路設計においても高音質設計を盛り込んでいる。高音質パーツを採用するだけでなく、高音質チューニングも施しており、音のプロ集団ミキサーズ・ラボとコラボして手掛けた「音の匠」による、「極サラウンド」や「匠マスターサウンド」といったモードなども搭載している。 両モデルに主な仕様として、入出力端子はHDMI×1基/NTSC 1.0Vp-p×1基、ワイヤレス機能は5GHz/2.4GHz、外形寸法が178W×100H×162Dmm、質量が約1.9kg。
編集部:長濱行太朗