「秋の紅白戦は意味ない」とはや真骨頂 阪神・岡田オーナー付顧問の辛辣な批評に傾聴せよ 鬼筆のスポ魂
■思ったことを口に
球団トップがチームへの厳しい言葉を期待し、現場を預かる指揮官が理想とする人は、これからも随所に思ったことを口にする。存在の大きさ故に、発言の影響力はチーム内外に及ぶ。来年3月28日、阪神は敵地マツダスタジアムで広島との開幕戦に臨む。勝負が始まれば結果はすぐに出る。その時々でオーナー付顧問は何を思い、何を話すのか。誰もが聞き耳を立てるに違いないが、そんな周囲の空気感など岡田氏は意に介さないと思う。
阪神監督を通算7年務め、リーグ優勝2度、日本一1度、球団史上最多の552勝を記録したオーナー付顧問が発する言葉の数々に、球団や現場はそれこそ誰よりも聞き耳を立てなければいけない。時には耳が痛くても、言っていることは野球に対して純粋で正直。決して感情論に走ってはいけない。
【プロフィル】植村徹也(うえむら・てつや) サンケイスポーツ運動部記者として阪神を中心に取材。運動部長、編集局長、サンスポ代表補佐兼特別記者、産経新聞特別記者を経て特別客員記者。岡田彰布氏の15年ぶり阪神監督復帰をはじめ、阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。